北信介の妹、人見知りでした【北信介】 (ページ7)

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番外編⑥　進路　後編ページ7

「ただいま」
「おかえり
　何か暗い顔やな
　何か悩んどるんか？」
「うん
　進路どうしよかな思って」
「進路か
　もうそんな時期なんか」
「それ思った
　そんなに経ったかってな」
「信乃はどうしたいんや？」
「どうしたいって？」
「進路
　何かしたいこととかないんか？」
「あるにはあるんやけど…」
「何や
　じゃあそうすればええ」
「やけど
　多分、それ無理やと思う」
「何になりたいんや
　言うてみ」
「え、えっと…
　アナウンサーに…」
「ええやん
　やってみ」
「え、で、でも…」
「何が心配なん」
「アナウンサーってあんまりなれないやん
　やから…」
「やるだけやってみ
　なりたいんやろ？」
「…うん」
「なら、やってみ」
「…うん！
　ありがと、にいちゃん」
「ほら、もう寝り」
「はーい
　おやすみなさい」
「おん、おやすみ」

「おはよー」
「おはよ」
「おはよう」
「私、進路決まったわ」
「なに？」
「どうするん？」
「私、アナウンサー目指す」
「お、ええやん」
「テレビか…
　すごい人じゃん」
「治も倫太郎もテレビ出るようになるかもな」
「どうかな」
「そうなったらええけど」
「そしたら、私がインタビューしに行くわ」