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「…あの、ジョゼフさん、なんで…来たんですか？」
『うーん、ただどんな感じなのかなって見にきただけだよ。嫌だった？』
「そんなことは…ない、のですが…」
『どうかした？』
「…い、いえ。何も…」
たどたどしく答えるアニー。
「何もない」と答えているが、気を遣っているだけだろう。
きっと、何かがある。
隠しているだけなんだ。
今はそんなに探らないほうがいい。
そんなこと、わかっている。
「アニーさん、お手伝いしましょうか…？」
「あ、いえ…アダムスさんはゆっくりしててください。大丈夫です、から」
『ヘレナさん。何かあったら僕が手伝うから。大丈夫だよ』
そうして、優しく微笑みかけると「そうですか」と小走りで皆の方へと戻った。
そうしている間にも、アニーはテキパキと準備を済ましていた。
「…ジョゼフさん。別に、いつもの…こと、なので。手伝わなくても、大丈夫ですよ」
『と言って、左腕に熱湯をこぼしたことがあるのかい？酷い火傷だ』
「…む、昔…の、ことですから…。ちょっと、バランスを…崩しちゃって、こぼしただけです」
少しボロボロになっている包帯の隙間から、火傷の跡が見えた。
広範囲で、茶色や赤色に変色していて、とても痛々しかった。
きっと、もう跡が消えることはないんだと思う。
見るだけで心辛くなってしまう。
探らないほうがいいのはわかっていた。
彼女が火傷の跡を気にしているのもわかっていた。
だから、口からこぼしてしまった言葉には、僕も後悔をしていた。
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マルゴト苺(プロフ) - マッチョメロンさん» コメントありがとうございます。推しからの冷水はもうご褒美ですね！！とてもわかります！！(笑)でも、結構末期な気もしなくもないですね……。 (2020年7月27日 13時) (
レス) id: 899f79a8dc (このIDを非表示/違反報告)
マッチョメロン(プロフ) - 1話目読んでドSピアソンさん(？)に冷水ぶっかけられてるのにそれすら嬉しいと感じてしまった…末期か…() (2020年7月26日 22時) (レス) id: 5927d30970 (このIDを非表示/違反報告)
マルゴト苺(プロフ) - 家の中で走ってコケた人さん» 神作品なんて言葉、私が受け取っていいのかわからないのですが、少なくともそう思っていただけて嬉しいです！私自身も、ハッピーエンドにしたい気持ちがなかった訳ではないので、ハッピーエンドにしてよかったと思っています…！よければ、次作品もお願いします。 (2019年10月5日 19時) (レス) id: b67c642bf8 (このIDを非表示/違反報告)
マルゴト苺(プロフ) - マルゴト柚子さん» そう言ってくれるのは嬉しいけど、100%相手が悪い訳ではないから別に言わなくてもいいよ。公言するようなことじゃなくても「注意書きの位置とか、CSSで見にくかったのかな」とか。次に生かせるから、寧ろ有難いんだけどね。次の作品も頑張るよ…！ (2019年10月5日 19時) (レス) id: b67c642bf8 (このIDを非表示/違反報告)
家の中で走ってコケた人 - もう…凄いっす。夢主ちゃんが幸せになってくれて良かった…ガチで神作品。いやぁ…ここ最近こういう作品バッドエンド多いから凄い嬉しいっす。批判コメなんかに負けず、無理せず頑張って下さい！ (2019年10月5日 15時) (レス) id: 4adf5b306e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マルゴト苺 | 作成日時：2019年8月3日 15時
