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勘違い ページ9

『はぁぁ…こりゃあ当分詰めないと…。』



何でも私が所属している生徒会の一人がへまをしたらしく電子機器に打ち込んでいたデェタが全て消えてしまったらしい。お陰様で期限は残り1日だ。




『はぁ、お父様には外食をして頂こう。』



そう思い、お父様に電話をかけるが矢張りというべきか出ない。
仕方がないと、ため息を吐き、めぇるをする。
…これで良いだろう。もし無理でも国木田あたりがなんとかするはず。




菓子を皆に配った後、学校からの連絡があり今に至るわけだが…私はあくまで生徒会委員なだけで
会長でもなんでも無いのだが…。ため息をついても状況は変わらないと頬を叩き、作業に熱中する。




ーーー



…やっと終わった。気がつくとすでに朝だった。
…寝ている暇はない。
そう思い部屋の戸を開けると良い香りが鼻を撫でた。



「…お早う。少しは眠れたか?」



『はい…。』



父様はひと足先に食べているようで私が父様を見下ろす形だった。
… 颰會堂の羊羹がある…!



『それにしてもお父様…今日は随分と早起きですね。』



「嫌、そんな事はない。今は11時だ。…朝のな。」




…嗚呼、此れはしてやられた。
父様、私の目覚まし時計七時間程遅らしましたね。




羊羹に休養の時間をわざわざ私に取らせたということは…私に頼み事があるという事。






『お父様、御用事はなんですか?』


「…すまんな、説明は探偵社で。」



お父様はそう言うと眉を軽く下げた。
嗚呼、厄介事の予感…。



ーーーー






『…成程、中島が攫われたと。…しかも鏡花ちゃんまで絡んでいるなんてね。』



で、と私は言葉を続ける。



『乱歩君を説得して欲しい、と』



お父様は静かに目を伏せ頷く。
なんでも、谷崎が情報収集に出向いたが全員殺されていたらしい。




「成る程ね。確かに乱歩さんなら手掛かりなしでも推理ができる。」


「ええ、ですが乱歩さんが乗ってくれるか…。そこでA様が選ばれたのか…。」






国木田の言葉に頷くと私は乱歩君を後ろから抱き締める。







『乱歩君。出番だよ。』



「…なに僕、ぜーったいにやらなーい。」



『…お父様が、乱歩君と逢瀬に行ってきても良いって。』





後ろでお父様が茶を吹く音が聞こえたが無視だ無視。



「本当に?」

















『本当に。お父様と出掛けたかったのでしょう?乱歩君ったら大胆!』


「…は?」




お父様はまた茶を吹き出した。

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冬蜜柑美味い - テンポ…!褒められるの初めてです!!がんばります!! (2月2日 19時) (レス) id: 161dd8d243 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 話のテンポが好きです!頑張って下さい!!! (1月27日 15時) (レス) id: 8035cab69c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - きんにくふぇち@他力本願。さん» ですヨネ!…でもそういうポジのお方グッズが少なくて…あ、涙が…… (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - アキハさん» 超、嬉しいのですが!?頑張ります!! (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
きんにくふぇち@他力本願。(プロフ) - そりゃ社長好きっスよ……というかイケオジ好き。 (1月15日 21時) (レス) @page22 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬蜜柑美味い | 作成日時:2024年1月5日 11時

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