料理 ページ37
『料理を教えて欲しい?』
「…ん。」
そう言い私の机の前に立ち頷く鏡花ちゃん。私はパチリと目を瞬かせると私で良いのだろうか、と考える。探偵社には一応料理ができる人がいる。其れこそお父様に国木田、晶子さん、谷崎も。如何して私にしたのかと聞くと鏡花ちゃんは下を指さして言った。
「あの人達が探偵社で一番、料理上手なのは貴女だ、って。」
「…あと、貴方と話したかったから。」
『ゔ、…そ、そっかぁ。』
私は呻きそうになりながらも笑みを深めた。下を指差していたのは国木田を除いた皆んなが喫茶店の住み着いているからだろう。そりゃあ確かに頼みにくいね、と笑いかけると鏡花ちゃんはこくりと頷いた。…可愛い。
***
『まぁ、矢張り王道は肉じゃがだよね。』
「肉じゃが?」
『嗚呼!好きな人は胃袋から掴むと良いらしい。』
鏡花ちゃんはその言葉に頬を染めると包丁に力を込めた。近付いてきた異能、夜叉白雪に無言で投げ付けていたのは何とも恐ろしかったが。穴が空いていたのは見無かったことにしよう。其れからはトントン拍子で進んでいき14歳だというのに素早い手際。少し驚くがそれを褒め、頭を撫でてやると少しはにかむように笑んだのだった。
「…美味しい?」
『……うん!とても美味しいよ、鏡花ちゃん!!』
鏡花ちゃんはその言葉に安堵した様に微笑むとでも…、と心配げに俯いた。一人で作れるのか心配なのだろうか。私は少し待っていて、と鏡花ちゃんに告げると机に向かった。
『…はい、良かったら貰ってくれるかい?』
「!…良いの?」
『嗚呼、…んへ、その兎。気に入ったみたいだね。』
「…うん。」
そう言い紙に書かれた小さな兎を撫でると鏡花ちゃんはこくりとうなずいた。これならば安全だな、と迎えに来た敦と共に家に向かう鏡花ちゃんを見届けた後、私は鏡花ちゃんへの応援としてある物を作るのだった。
「…、A、これは…」
『…だ、大丈夫です!乱歩君辺りが食べてくれる筈……多分、』
作り過ぎた其れにお父様は一言言うがなんだかんだ言いながらも食べてくれる。…社員に配れば何とかなりそうだ。
***
全然、まとまらない!!
小説って1ページが2048文字まで書いて良いんですけど、毎回オーバーしちゃうんですね。だから切り詰めて更新してるって感じで…後書きでお知らせとかしたいのに全然できない…
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冬蜜柑美味い - テンポ…!褒められるの初めてです!!がんばります!! (2月2日 19時) (レス) id: 161dd8d243 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 話のテンポが好きです!頑張って下さい!!! (1月27日 15時) (レス) id: 8035cab69c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - きんにくふぇち@他力本願。さん» ですヨネ!…でもそういうポジのお方グッズが少なくて…あ、涙が…… (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - アキハさん» 超、嬉しいのですが!?頑張ります!! (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
きんにくふぇち@他力本願。(プロフ) - そりゃ社長好きっスよ……というかイケオジ好き。 (1月15日 21時) (レス) @page22 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬蜜柑美味い | 作成日時:2024年1月5日 11時