福沢諭吉の娘ですが。【文スト】 (ページ31)

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身悶えページ31

「＿＿＿結論を言う。一時的な停戦を申し入れたい。」

「…興味深い提案だ。」

お父様の言葉に森さんはニヤリと笑みを深めた。お父様はそのまま言葉を続けようとするが森さんにより寸前で終わってしまった。T .シェリングを読まれた事は？その言葉にお父様は少し間を空けてから何、と理解してないのだろう。不可解だと言いたげな顔をしている。

『外国の戦略家の名前が分からないお父様……良いｯｯ、』

「…A様、悶えるのは構わないのですが……、、」

『あ、ごめん国木田。』

気が付けばお父様の可愛さに身悶えて国木田の背をバシンバシンと叩いてしまっていたらしい。国木田はいえ、と言葉を返すが少し背を摩っている。……申し訳ない。国木田の背を摩っているといつの間にか話はトントン拍子で進んでいたらしい。お父様が駆け出した瞬間に谷崎が異能を使いお父様の幻影を作り出す。

「…ふふ、そう怒らないで頂きたい。貴方の娘さんには危害一つ加えていません。」

「……加えられなかった、の間違いでは無いのか？」

お互いを罵り合ったかと思いきや急な方向転換。お父様の気迫に森さんは何でもないと言う様に笑みを作る。……胡散臭い。薄っぺらい笑みは嫌いだと思いながらも私は太宰を前に押し出す形で其処に口を出す。此奴が居れば何処から異能が飛んできても安心だ。肉弾戦ならば盾にしてやろう。折角、中原さんと楽しいお茶会的な流れになるかと思ったのに、とその怒りが顔に出てしまったようで私は太宰の外着を握り締めながらも大声を出す。

『そーですよ、お父様。私…、寸前で逃げたけれど怖くて、怖くて……、森先生って幼女趣味だから何かされるんじゃあって……』

「はは、純情ぶってる。」

『…お黙り、くそ太宰。』

少し可愛こぶってみたが太宰は鼻で馬鹿にするように笑うので少しムカつき小声でそう呟いておく。けれど私の純情ぶりは太宰以外にはよく聞いたようで森さんに避難の目が向いている。……主にマフィアから。私は困惑している森さんに同情の目を寄せつつも、後ろに般若が見えてきそうなお父様を見る。……一寸盛りすぎたかな。太宰を見るとやり過ぎですよ、と耳打ちをされた。

……まぁ、良いか。

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あの、気が付いたらあと7票で赤星！？こんなに多くの人が評価してくださるとは……。
正直に言うと新作作ってたら放置気味になってて……一寸ずつ頑張るので気長に待ってて下さい！