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国木田 ページ4

その日は学校の創立記念日だった。
朝から暇で仕方がなかったので国木田の隣に腰掛け遊んでやる。



国木田は何故か私の事を様づけで誰よりも丁寧に扱う。
昔、気になって聞いてみたが誤魔化されてしまった。



けど確か…コイツ、入社したての時は私の事、糞ガキ扱いしてたくせしてある時から急に丁寧になったんだっけ。




『ねぇ、国木田。』


「はい、何ですか。」


『お前、如何して私をそんなに丁寧に扱うんだ。』











「え。」









国木田はパソコンに向けていた顔を此方に向けた。
なんともまぁ、間抜けな面だ。



私は、ふっと思わず笑みを浮かべる。




『国木田、お前面白い顔をしているぞ。』




そう言い近づけた顔を戻すと同時に奴の頭にでこぴんを当てる。




『どうだ!痛いか?この前学校で友達に教わったんだよ。えーっと…でこぴン?というンだと。』


「…はい、痛い…です。」




『ふふふ、そうだろう、そうだろう!あ、乱歩くん!聞いてくれ!!!』





そう言い私は事務所に帰ってきた乱歩くんと太宰、中島の方へ向かう。
3人とも何事かと視線を此方へ向けていた。




『ふふふ、三人ともおでこを出してくれ給え。』





「何故だい?どうせデコピンでもするつもりだろう?」


『なっ、太宰!何故、知っている!!』




太宰は私の言葉に馬鹿にするような笑みを向ける。
太宰によると数週間前に巷で流行っていると小耳に挟んだらしい。




「ま、どーせAの事だ。痛くないんだろうねぇ。」


『なっ、乱歩くんはそう言うけどねぇ、国木田は痛いって言ったんだからね!』




あの国木田がだよ!!そう言い乱歩くんに必死で訴えかけるが乱歩くんは知らん顔。
中島はあの国木田さんが!?と酷く驚いている。
…これ以上言っても信じてもらえないだろう。そう考えた私は国木田に直接聞きに行くことにした。








『国木田!さっきのでこぴン痛かっただろう!?』


「えっ、アッ…はい!」



国木田は何かを手帳に書き込んでいたようで急に声をかけた私に驚き手帳を落とした。
みてみると配偶者計画と大きく書かれた文字に並んでいくつもの条が書かれている。



『ん、…何々、デコピンは弱めが良い…?国木田…お前……。』



「あ、違うんです!此は…!」



『成程!国木田はか弱い女性がタイプなのか!今度友人達からお勧めを見繕ってやろう!』




「……。結構ですッ!」



太宰はそれを気の毒そうに眺めていたという。

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冬蜜柑美味い - テンポ…!褒められるの初めてです!!がんばります!! (2月2日 19時) (レス) id: 161dd8d243 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 話のテンポが好きです!頑張って下さい!!! (1月27日 15時) (レス) id: 8035cab69c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - きんにくふぇち@他力本願。さん» ですヨネ!…でもそういうポジのお方グッズが少なくて…あ、涙が…… (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - アキハさん» 超、嬉しいのですが!?頑張ります!! (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
きんにくふぇち@他力本願。(プロフ) - そりゃ社長好きっスよ……というかイケオジ好き。 (1月15日 21時) (レス) @page22 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬蜜柑美味い | 作成日時:2024年1月5日 11時

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