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異能力 ページ21

「は?」



そう青筋を幾つも浮かべる中原さんの肩に手を置き同情のように何度も頷く。




『でも、御免なさい。……中原さんのお顔はあんまり好みじゃ……。』



「手前、重力で潰されてェのか???」



中原さんはそれに対して少し息を吐くと私の顔をじっと見つめる。
私も負けじと見つめ返すと数十秒もすると耳が赤くなっているのが見えた。
……この人本当に私の顔が好きなんだなぁ。






『……じゃあね、中也さん。』






「バッ…!手前ッ!!」



顔を一気に近づけそう言うと中也さんは顔を真っ赤に染める。
これはしばらく楽しめそうだ。そう思い微笑むと流石に中原さんがキレかけていたので私はそのまま事務所に向かって全力で走った。……怒ったら怖いんだよな。












暫く走ると流石に追いかけてこなかったらしい。取り敢えず其の儘ゆっくりと歩みを進めると公園が見えた。あの公園、よくお父様と行ったなぁ。そう思い出口の辺りに近づくと血生臭い匂いが私の鼻を掠めた。





『っは…?……ッ国木田!!中島!!賢治くん!!』



目に入った斬劇の思わず大声をあげ彼らのそばに駆け寄る。
…良かった、これくらいならすぐに復帰できるだろう。生死に関わる傷でなかったことに安堵するがこんな傷をしかも、ウチの社員だけでなくマフィアまで受けている事に驚くと同時に納得する。





____ギルドか、と。
急いで救援を呼ばねばと思い携帯を取り出すが噴水の向こうに見えた景色に絶句する。
少年とギルドであろう面々。コイツらにやられたのだろうと納得するが少年にむけている銃口。其れを見た瞬間私の足は駆け出していた。






『異能力【学問のすすめ】!!…主客転倒!!!』





「っ!?……これはこれは……まさか探偵社のお嬢様が直々にお迎えにあがれるとは。」




その瞬間、私とギルドの立ち位置が_____逆転した。
私は先程奪った銃を向ける。……正直に言うと圧倒的にこちらの方が不利だ。けれど戦わければならない道理が有ると銃に力を込める。




「……降伏をすれば貴方達だけでも見逃してあげますよ。」




「ふん、牧師様はお優しい事で!…アタシは反対ですわ!危ない芽は………摘むべきよ。」



















「___僕も賛成かな。」










『っ!……はッ………。』




後ろからの声に振り返る直前、私の腹を木の幹が貫いた。落ちる体を前に少年に異能力を掛ける。




『異能力【学問のすゝめ】…天変地異ッ!』

証言→←顔が好き



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冬蜜柑美味い - テンポ…!褒められるの初めてです!!がんばります!! (2月2日 19時) (レス) id: 161dd8d243 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 話のテンポが好きです!頑張って下さい!!! (1月27日 15時) (レス) id: 8035cab69c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - きんにくふぇち@他力本願。さん» ですヨネ!…でもそういうポジのお方グッズが少なくて…あ、涙が…… (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - アキハさん» 超、嬉しいのですが!?頑張ります!! (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
きんにくふぇち@他力本願。(プロフ) - そりゃ社長好きっスよ……というかイケオジ好き。 (1月15日 21時) (レス) @page22 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬蜜柑美味い | 作成日時:2024年1月5日 11時

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