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顔が好き ページ20

『お父様、朝ご飯出来ましたよ…って…徹夜ですか。』




「…すまん。」






お父様の部屋を覗くと目頭を抑え資料と睨み合っているお父様が目に入る。
…昨日の事があったのだから眠れないのは分かるが…。
一つ息を吐くとお父様に寝るように言う。





「いや、私は大丈夫だ。其れに今日は___。」



『今日だからこそです。襲撃された時、立ちくらみでもされたら如何するんですか。』




「…済まない、1時間程仮眠を取る。」






その言葉に頷くと私は静かに部屋の戸を閉めた。
…まぁ、今から1時間後でも余裕で出社できる。
私はいつもの様にてれびを付け朝のにゅーすを確認する。






___七階建ての建物が一夜にして消えました!







『……成程。探偵社であろうとマフィアであろうと関係ない、と。』










私はその画面を肉眼に染み込ますようにじっくりと見つめた。






_____











学校からの帰り道、社で何か起こっていないか心配になりながらも足を早める。
襲撃____。もし、そうなったら自分は_____








______戦えるのか?







自分で説いていながら答えられない現状に反吐が出そうになるが、グッと堪える。
大丈夫。お父様が居るんだ。もう二度と___あんな事には







「___おい、危ねェぞ。」





『え、……うわ!』





その声に思わず前を見ると目の前には電柱が。けれどもぶつかる寸前で引き寄せてくれたらしく怪我は無い。しれっと腰に手を回されている事実に驚くが一応恩人だ、と落ち着かせ相手にお礼を言う。





『有難うございます____中原さん。』





あ、中也お兄ちゃんでしたっけ、と揶揄うように言うと彼は少し青筋を浮かべながら私を押す様に離す。
それに思わず転けそうになるが寸前で立ち止まる。





「手前は相も変わらず皮肉が上手だなァ。」





『そんな軽口叩いてる暇があるんですか?……今朝の朝刊見ましたよ。』





「暇があるからわざわざ来てやってんだろ?………其れより手前____」







_____本当にポートマフィアに入る気は無ェのか。







そう言った彼は今迄で一番真面目な顔をしていた。
が、しかし私は直ぐに両手を上げひけらかす様に言葉を返す。




『入りませんよ、だって、中原さん探偵社を襲ったとしても私は攻撃しないでしょ。』





「…何処にそんな根拠があンだよ。」



















『え?…私の顔。……中原さん、私の顔好きですもんね。』













「は?」

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冬蜜柑美味い - テンポ…!褒められるの初めてです!!がんばります!! (2月2日 19時) (レス) id: 161dd8d243 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 話のテンポが好きです!頑張って下さい!!! (1月27日 15時) (レス) id: 8035cab69c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - きんにくふぇち@他力本願。さん» ですヨネ!…でもそういうポジのお方グッズが少なくて…あ、涙が…… (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - アキハさん» 超、嬉しいのですが!?頑張ります!! (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
きんにくふぇち@他力本願。(プロフ) - そりゃ社長好きっスよ……というかイケオジ好き。 (1月15日 21時) (レス) @page22 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬蜜柑美味い | 作成日時:2024年1月5日 11時

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