お弁当とダンスお届けに参りました。Part2

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開演10分間
楽屋は緊張で張り詰めていた
私自身も緊張している
ほんとなら、みんななら大丈夫と声をかけてあげたいくらいなのに...
...いや、声なんかかけなくてもこの子達なら大丈夫か

本番前円陣を組む彼らを微笑ましく見つめる
紡は隣でカメラを回していた
途端、陸に声をかけられた



陸「何してるの？マネージャーとAさんも！」

紡「い、いえ、私たちは...！」

A「うんうん！」

ナギ「さぁ、こちらへどうぞ。」



いつの間にか後ろにいたナギと環に連行され円陣に入る


大和「あの時も今も俺たちにできることは一つだけだ。今持ってる力全部出し切ろうぜ。行くぞ！」

9人「おぉ！！」



彼らをステージに送り出し、脇から応援する
真っ暗なステージが明るくなり、彼らの姿を見た観客は喜びの声を上げる

観客席を埋め尽くす色とりどりに光るペンラを見て、泣きそうになった
それこそ私は何十と見てきた光景なのに、こんな喜ばしくも素晴らしい光景に思えたのは他に類を見ない

ライブは順調に進み、会場は熱気で溢れる
歌もダンスも完璧
それどころかMCも、三月さんが上手くまとめてくれている

あとは天候さえ持ちこたえてくれれば...
そう思った矢先、ぽつり、ぽつりと雨が降り始めた



紡「降ってきちゃった...。」

A「風も強くなってきたね...雨でステージが濡れたら滑りやすくなる。どうか怪我だけはしないで...。」

「あ、どうも！LIVE×LIVEです。本番入らせていただきます。」

紡「は、はい！よろしくお願いします！」



テレビ来ちゃった
環ー念願のテレビだぞーって、心の中で笑ってる場合じゃないな

放送室に向かい、5分後に中継が入ることを伝える



「いい絵が撮れそうだ。」

紡「ありがとうございます！」



お、見る目あるじゃない！
だって、小鳥遊事務所自慢のアイドルですもの！
ふふんと何故か私が自信げになっていた

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