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12-4 ページ42

穴から這い出た私と善法寺伊作先輩。
善法寺伊作先輩はものすごく息切れしている……。

『あーーっ、だから私、重いって……』

「大丈夫、大丈夫だからっ……」

おぉう。話しかけない方が良さそうだ。

「伊作先輩!!数馬先輩と乱太郎達が!!」

駆け寄ってきたのは縄を持った青い制服の生徒。
…5年生と良く似た色の制服だけど、あっちの方が明るいな。

……なんてのんびり思っていると、青い制服を着た生徒がギョッとした顔で私を見た。

「あ、あの……伊作先輩……この人……。」

「あ、あぁ、左近。編入生の5年生の茗荷先Aだよ。」

『あっ、こんにちは〜』

「こ、こんにちは……。2年い組の川西左近です……」

『川西左近だね。よろしく。
今ね、善法寺伊作先輩、凄く疲れてるから私が助けるね。』

「あっ、はい。」

善法寺伊作先輩は私の言った言葉に対して何も言わないから良いってことだろう。

とりあえず当たりを見渡す。
わぁ、私がでてきた穴以外に2つ穴が……。

『えっと?縄、あるよね?貸してくれる?』

「は!はい!!!」

川西左近から縄を受け取り、1つ目の近い穴を覗き込む。
おー、いたいた。
穴底にいるのは、緑色の制服の生徒。
……6年生の制服と似てる気がするけど、やっぱりこっちの方が鮮やか……?。

「!!」

あっ、怖がられている。うん、知ってた。お決まりだよね!。

『あ、どうも。5年生ろ組に編入した茗荷先Aでーす。

とりあえず縄下ろすね〜』

穴底に向かって縄の先を投げる。

「……あ、あの、みんなは……」

私に警戒してか、穴底の彼は縄を持とうとしない。

『……川西左近、ちょっとこのままだと警戒されちゃって登ってきそうないから説明してあげて』

「あ!はい!!

数馬先輩!この人は5年ろ組の……」

うーん。私の自己紹介してるよね。これで警戒してくれなくなるならそれでいいけど……。

「左近!……わかった!!
すみません、茗荷先先輩、お願いします!」

あっ、すごい!!納得してくれた!!ありがとう!!。

『腰に縄を巻き付けてくれるか?。ちょっとずつ、引っ張るから足を使って壁を昇って欲しいんだけど……あ!怪我とかは!?』

「ないです!」

よしよし。ならよし。
穴の底の彼が腰に縄を巻き付けるのを見届ける。

『じゃあ引っ張るよ…………ん?』

距離をとっていた川西左近が私の背後にいてしっかりと縄を持ってくれている。

『手伝ってくれるの?』

「か、片手じゃ難しいでしょ!?」

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みみ - 主人公が大好きだー‼︎(失礼しました) (2023年4月4日 12時) (レス) @page49 id: e0ef26ab3b (このIDを非表示/違反報告)
わそ姉大好きリスナー - 急に下ネタ出してごめなさい、(^^ω)やはり、滝夜叉丸かわええ (2023年1月27日 0時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
わそ姉大好きリスナー - 滝夜叉丸、、、それは、おっ〇いだぁ! (2023年1月27日 0時) (レス) @page49 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
おじい(プロフ) - この度、読んでいただきありがとうこざいます。誤字や感想意見などお待ちしております (2020年9月11日 13時) (レス) id: 28025032a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おじい | 作成日時:2020年9月2日 21時

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