【RKRN】喜怒楽〜醜女の戯言〜【女主】

11・醜女と胃薬 ページ35

【茗荷先A視点】

ううっ、お腹が、胃が……。
なんで私は好きでもない豆腐をこんなたらふく食わされてるんだ……？。
お腹が張って……、気持ち悪い……。

「茗荷先？」

……あ、土井半助先生だ。

『あ、こんにちは……。学園長とき以来ですね……』

「あぁ、……なんかお前顔色悪いな……？」

『久々知兵助の豆腐耐久リレーしてきました……』

「……豆腐地獄の餌食になったんだな。」

ポン、と慰めるように肩を叩かれる。

「……私の部屋に胃薬が置いてある。今から飲む分わけるから寄ってかないか？」

『助かります……。』

「本当は保健室に行くべきだが……行きにくいんだろ？」

『……あはは、お察しの通り』


多分、察しられたと言うより山本シナ先生から聞いたんだろう。
しかし、土井半助先生のご行為はとても嬉しい。

「私もよく胃痛に悩まされるんだ……。生徒たちがな……」

はぁ、と土井半助先生がため息を着く。

『土井半助先生は何年担当でしたか？』

「一年は組だ。」

『……そんな問題多いんです？』

「……あぁ、お前は知らないのか……。一年は組は
……いや、教師である私が生徒の君に言うことじゃないな」

……まぁ、そりゃそうだ。
しかし……ちらっと見える答案用紙。
なんか０点とか、3点とか……なかなか素晴らしい赤点数が見える。

……ん。
……摂津のきり丸……。

『あの、摂津のきり丸って……』

「！！、きり丸のやつ！また何か……」

『いやいやいや！！そういう訳じゃなくって、……あの、ちょっと前に彼に』

言ってもいいものか……と少し黙ってしまう。

『……』

「なんか深刻そうだな。……立ち話できる話ではないんだろ……？来なさい。」

『はい……』

私は土井半助先生の後ろについて行く。

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