ALLYになれるグレーなあくび式セクマイ辞典

プロローグ ページ1

今作はもう完全に辞典なので前置きとかなく行きます。

と、言いたいところなのですが、
題名の「ALLY(アライ)」がよく分からなくて引っかかっている方もいらっしゃると思うので
最初にお話させていただきたいと思います。

ALLYは、同盟や提携の意味の「Alliance」に由来する言葉で、

LGBTQを理解し、支援する人

のことを指します。

これまで、ストレート(性的少数者でない人)の人が
LGBTQに対する理解や支援を表明する時に使われてきましたが、
現在では、当事者でもALLYになろうという流れができつつあります。

LGBTQに対する理解や支援を表明するというと堅いイメージがありますが、
そんなに難しいものではありません。

ALLYになることは、端的に言えば「全ての人達の価値観に向き合う」ということです。

大きな動きはできなくても、自分はALLYだと意識し、行動しているだけで、
それが当事者の支えに繋がります。

僕は、ALLYの方が増えることが、性的少数者への差別をなくすことに繋がると考えています。


何故、こんなことを言い出したかといいますと、
以前書いた僕の性別のお話。【実話】で、あまりにもたくさんの方々に見てもらえたのはいいのですが、コメント欄で

「初めてQという性別があることを知った」

「性別がなぜ男と女だけかってそんなの簡単、体の機能がその２つだけだったからでしょ
　そんなのもわからないの？」

「気持ちの問題。社会に出てないから、自分がそうだって思い込んでいるだけだ」

などなど僕からしたらかなり衝撃的なコメントばかりをいただきまして、、、
Qの認知度の低さにももちろん驚いたのですが、それよりも何よりも

性的少数者に関する基本事項を知らない方が多すぎる、、、、となったわけです。

まず、「体の機能が2つだけだったから」というのは間違いです。後々これも載せたいと思いますが。


LGBTが広く知られ始めている一方で、それ以外のジェンダーが全く知られておらず、
LGBTQと聞いただけで「Qは何？」となってしまうのが僕にとってはとても歯がゆかったんです。

同じ性的少数者なのに、何故こんなに知られていないのか、と。

そこでこの辞典を作ろう、と思い立ったわけであります。

分かりやすいかは分かりませんが、
読み終えた頃には皆さんがALLYになれるような作品にしたいと思っておりますので
どうか最後までお付き合いください！

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