15:「盗られたりしたらいやだろ…高いんだぞグローブって」 ページ16
誰かがAの病室に入り、一つの何かを置いていき、、しばらく彼を見つめてから病室を出ていった……
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目が覚めると、朝の冷たい風が吹き込んできた。
春とはいえ、まだ少し肌寒い季節だ。
テーブルの上に目を向けると…
「?…グローブ……」
青と黒の俺の好きな色どりのグローブだった。
左投げ用のグローブだった。
「新品だし…誰からだよ…?」
母さんか…?
だとしたら、なんで俺が野球をやりたいっていうこと知ってるんだ?
兄貴から聞いたのかな?
それより…
「ふはっw//
誰からかわかんねえけど…ボソッ))ありがとう…」
それからは、グローブを見つめたりはめてみたり、いろいろやってたら医者がきた。
「おはよう、調子はどう?」
「…大丈夫っす…//」
はしゃいでるとこ見られたかな…?
恥ず…//
「なら良かったわ。そのグローブは?」
「…あんたには関係ないっす」
「ふぅーん、そっかそっか…さっきあんなにはしゃいでたのにねぇ?((ニヤニヤ」
「んなっ…!?//」
「結構結構♪
大丈夫そうね。念のため検査して、異常なかったら今日中にも退院できるわよ」
「まじで」
「まじよ♪それじゃ行きましょ。歩ける?」
「余裕
…このグローブ置くところねえ?」
「病室に置いておくんじゃ心配なの?可愛い」
「盗られたりしたらいやだろ…高いんだぞグローブって」
「へー」
「興味なさそうだな…」
「野球みるのは嫌いじゃないけどね」
「ナースステーションにでも置いておくわ」
それからいろいろ検査されて、異常なしとわかった。
やっと退院できた。
もう夕方だけどな。
電車で一時間半ほどかけて家へ向かった。
そこには、珍しく母の姿があった…
16:「俺はもうとっくにあんたの息子なんだよ!?」→←14:「新しいグローブ欲しいな…」
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くー(プロフ) - 希望さん» 感想本当にありがとうございます!読んでいただけですごく嬉しいです!ありがとうございます、更新がんばるのでこれからもよろしくお願いします! (2017年1月2日 1時) (レス) id: ee305c7493 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - このお話面白いですね!続きがきになります!お話の中でも受験があると書いてありましたが、作者様のペースで更新頑張ってください! (2016年12月29日 21時) (レス) id: f03acb2f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くー | 作成日時:2016年6月14日 22時