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『…月島君!』
上を見てみると上から私を見下ろしていた月島君と目が合った。
『っごめん!すぐ片付けるから!』
彼はもう自分の片付けが終わったようだ。
「僕も手伝う」
『…!?あ、ありがとう。』
烏野のなかで一番手伝ってくれなさそうだとひそかに思っていた人からそう言われたから流石にびっくりする。
「なにその反応」
『月島君手伝ってくれるんだなって思って。ちょっと意外だった』
「なにそれ。酷いね君」
『ごめん。…練習試合お疲れ様。』
「………あと何終わってないの」
『えっと、荷物あとちょっとまとめて、この椅子返したら終わり。
コートはこの後も青城練習するから片付けなくていいんだって』
「ふーん。じゃあ僕椅子返してくる。」
『わかった。ありがとう』
そういうと月島君は場を離れる。
「Aちゃん、はいビブス。荷物片づけてくれてありがとう」
『いえ!こちらこそありがとうございます!』
私は潔子先輩からビブスを受け取って荷物を片付け終わる。
そして先輩と一緒に外へ出たらもうみんな一列に並んでいた。
月島君もいつの間にか外へ出ていた。
私たちは急いで列に並ぶ。
「挨拶!!」
「「「「「「「ありがとうございました!!!!」」」」」」」
青城の人たちに軽く挨拶をして私たちはその場を去る。
「…武田先生は俺らは強くなるって言ってくれたけど、いくら日向と影山のコンビが優秀でも正直周りを固めるのが俺たちじゃまだ弱い。…悔しいけどな」
そう大地さんが言う。
「おお〜さすが主将!ちゃんとわかってるね〜〜〜」
『…及川さん!』
なんでここに?烏野を煽りに来た?
なんて思いながら及川さんの言うことを聞いていたらまさかのその通り。
「君らの攻撃は確かに凄かったけどすべての始まりのレシーブがグズグズじゃあすぐ限界が来るんじゃない?強烈なサーブ打ってくる奴はなにも俺だけじゃないしね」
「インハイ予選はもうすぐだちゃんと生き残ってよ?
俺はこの__クソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々叩き潰したいんだからサ」
「〜〜〜レッレシーブなら特訓するっ」
「レシーブは一朝一夕で上達するモンじゃないよ。主将君とAはよくわかってると思うけどね」
「大会までもう時間は無い。どうするのか楽しみにしてるね」
なんて言うだけ言って及川さんは立ち去った。
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しあん(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!うれしいです!なるべく早く更新できるように頑張ります! (3月21日 23時) (レス) id: ae9da4da0a (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月21日 20時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しあん | 作成日時:2024年3月10日 20時