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「いつまでついてくんだよ、オメーはよ」



「家に着くまで。三橋くんの家をちょっと過ぎたところが私の家なの」





今井くんと谷川くんと別れた後、二人きりで歩く帰り道は三橋くんの文句ばかり。
50メートル進めば、さっきの言葉を繰り返してる。




「三橋くん、サ店行かない?パフェ食べようよ!」



「行かねえ。お前と行くくらいなら一人で行くわ」



「私のことそんなに嫌?」



「嫌だね!人のこと記憶喪失とかいいやがって。俺がおそわれたらお前のせいだからな!」




めちゃくちゃ綺麗な人差し指で私のことを指してくる。前まで私を守ってくれていた人とは別人だ、やっぱり。

でも、そんなにも嫌いな私を隣に置いて歩いてくれてる優しいところは変わらない。
嫌なら、走って逃げちゃえばいい。もっと酷いことを言って突き放せばいい。なんなら物理的に突き飛ばしてもいいくらい。

それをしないのは、彼の優しいところだ。


まあ、されても追いかけるしつきまとうしやり返すけど。





「じゃーな、妄想女。俺ん家ここだからよ」



「うん、バイバイ。また明日も覚悟しといてね」



「お前はその妄想を治すように頑張れよ」





最後まで減らず口。

三橋の表札のある家の中に三橋くんが入って行ったのを確認して、私は踵を返した。
実のことを言えば、私の家はこっち方面じゃない。正反対だ。


三橋くんと一緒に帰りたかったって言うのもある。だけどそれ以前に、いつも逆方向の私を送ってくれる三橋くんの気持ちを知りたくなった。


それで普段は来ない場所まで無理して来たわけなんだけど。





「あれ、私、どっちから来たっけ……?」




迷子になった。見覚えのない住宅地、三橋くんの家に戻ろうにもわからない複雑なたくさんの十字路。

冷や汗が垂れる。あ、これやっちゃったな。と道の真ん中で思った。




次回、私を助けてくれるのは!?






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ミカ(プロフ) - 美彩さん» 初めまして!ありがとうございます、更新は遅いですが頑張ります! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» そのお言葉だけで嬉しいです。まさか自分の作品を読んでくださってる方の中にこんなにも優しい人がいるとは思いませんでした、ありがとうございます。ゆっくりとなりますが、また更新をお楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)
美彩 - 続きがすごく楽しみです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月2日 7時) (レス) id: c78fd194e0 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 謝らないでください。まず更新して頂けることが私からすると嬉しいことなのです。作者様のペースで無理のない程度でお願い致します。私こそこんなコメントで頑張ろうだなんて思っていただけるのは幸いです。これからも応援しています。 (2019年7月29日 5時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!更新が遅くてすみません。そして素敵なお言葉をありがとうございます!そんな風に言っていただけると頑張ろうと気力が湧いてきます!また遅くなりますがちまちまと更新していくのでよろしくお願いします! (2019年7月28日 14時) (レス) id: 2be407660d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミカ | 作成日時:2019年2月27日 0時

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