人には親しい人にも言えない秘密があるもので… (ページ16)

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土方side

総悟に資料を持ってくるように頼んだのが間違いだったのかもしれない。

かれこれ３０分は戻ってきてない。

土方(なにやってやがんだ総悟のやつ…ｲﾗｯ)

イライラしながら廊下を歩いていると総悟が洗面所から出てきたのが見えた。

土方「おい総悟！！お前資料持ってくんのに一体どんだけ…」

俺がいいかけていた言葉は目に入ってきたそれ(・・)によって遮られた。

土方「おい、どうなってんだ総悟。何でお前A担いでんだ。」

そう、なぜか総悟がAを担いでいたことだ。

しかも、担がれているAはピクリとも動かない。

沖田「……こいつ、俺が資料取りに行ったときに同じ資料を探してたらしくて、“土方さんに持ってこいって言われてるから”つって持っていこうとしたら飛び蹴りしてきやしてね、それを避けたら壁に激突して気絶しやして、目ぇ覚まさせようと思ってここまで担いでつれてきたんでさぁ。きっと疲労がたまってたんじゃねぇんですか？ちゃん働けよ土方コノヤロー。」

………………

土方「いやぜってー嘘だろそれ！！それに最後の言ってたとしたら俺にじゃなくてお前にだろ！！！」

沖田「わーひでぇ、聞いておきながら信じてくれねぇなんて。」

土方「こんな見え透いた嘘信じる方がおかしいだろ！！」

つか、真面目に何があったんだよ！！

沖田「つー訳で俺とA半日非番貰いやすね。」

それだけ言うと、総悟は足早にどこかにいってしまった。

土方「おい！

･

結局資料はどうしたんだよ！？」