30話 ページ3
『う…うぅ…。頭痛い…』
頭の痛みで目を覚ますと、そこにはカルエゴ先生、バラム先生、マルバス先生、アズの姿があった。身じろぎをしようとすると、ガチャンという何かの音が聞こえ、全く身動きができない
『なにこれ…』
バ「ヒューズマン君、眠る前の事覚えてる?」
『眠る前…?確か、カルエゴ先生に位階昇級試験の話を聞いて…それから…あっ』
そうだ、屋上で悪周期に入って…!
でも、あの加虐衝動はもう無い。まさか、もう…
バ「その様子だと覚えてるみたいだね。意識もしっかりしているようなので拘束を解いても大丈夫ですよ」
マ「そうですね。今外してあげるからじっとしててね」
と、そう言われて初めて自分が拘束されていることに気が付いた。万が一、私が暴走した時の対策だろう
マルバス先生に拘束具を外してもらいながらカルエゴ先生とバラム先生に質問をされる
魔術は使えるか、体調に問題は無いか、身体的変化はないかなどなど
『魔術…一応使えますね。体調面は頭が痛い事以外には特には…。身体的変化もないですね』
ア「魔術が使える、ということは魔力はあるということですが…」
バ「油断はできないね。もしかしたら時間差で魔力がなくなるかもしれない」
カ「ああ。マルバス先生、魔力をためる魔具はありますか」
マ「はい、首輪型なら」
首輪型の魔力をためる魔具を受け取り、それを首に装着する。少し魔力が吸い込まれる感覚があるものの、慣れれば特に気にならない程度だ
カ「それから、今後の貴様の身の置き場所だが、アスモデウスの所が妥当だろう」
『え、アズの?』
カ「そうだ。いくら貴様の家が元13冠を務めた高位階家系だとしても、それは過去の栄光だ。現13冠を務めているアスモデウス家には叶わんだろう」
ア「母や使用人達に伝えておきます」
こんなにも先生やアズ…いや、もっと多くの
やはり、私は…
カ「ヒューズマン、我々教師はお前たち生徒の守人だ」
『え…』
カ「この悪魔学校に務める教師の心構えとして、こういう口上がある。『我らが愛しき学仔たちを守るが至上、命の盟約。宝を狙う敵には凄惨たる“教育”を』」
『…!!』
カ「迷惑をかけてしまうと思うな、思う存分にかけろ。お前達生徒を、この魔界の宝を守るのが私達教師としての務めだ」
『はい…っ』
その言葉を聞いて、私はあまりの嬉しさと心強さに泣いてしまった
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上衣(プロフ) - 一般人さん» ご意見ありがとうございます。確かにそうですね、すぐに対応させていただきます。 (5月20日 14時) (
レス) id: 37f92af1a7 (このIDを非表示/違反報告)
一般人(プロフ) - 公式のイラスト勝手に使うのは良くないんじゃ…？作品は素敵なのに残念です (5月19日 2時) (レス) id: 8e76bdd347 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - コメント失礼します この作品最高です！マジで好きです！応援してます頑張って下さい！！ (5月19日 0時) (レス) @page11 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ - はわぁわわ、、好きです((お兄ちゃん、悪いやつだと思ったのに…めっちゃいいやつじゃないですか！！読み手を泣かせにきてる‼︎面白いし、続きが気になるしで、どんどん読んでました！更新頑張ってください‼︎応援してます‼︎ (2022年12月27日 21時) (レス) id: 7301ae4bf7 (このIDを非表示/違反報告)
小柴紬 - お兄ちゃんかっこいい！ 更新頑張ってください。 (2022年11月13日 15時) (レス) @page4 id: 7260f4f31b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：上衣 | 作成日時：2022年11月9日 0時
