悪魔に転生したんだけど…３

40話 ページ14

『ねぇ、アズ。最近私とばかりいるけど、入間と一緒に居なくていいの?』
ア「イルマ様には話してある、問題は無い」
『そ、そう』

最近、アズの様子がおかしい
あの謎の告白以来、アズは私と行動を共にするようになった
流石に一日中ずっととはいかないけど、アズの空いている時間や私の特別授業時以外は一緒にいる

ア「ああ、そうだ。マリオン」
『な、なに?』

いつもの愛称ではなく、名前を呼ばれて思わずドキッとする
というか、あの告白以来私も何かがおかしい

ア「前にも言ったと思うが、私はイルマ様と共に魔具研究師団に入ってな。師団披露に向けて泊まり作業をすることになった。しばらくは1人で私の家に帰ってもらうことになるのだが、良いか?」
『えっ、そんな別に私に了承を取らなくても。私はお邪魔している身だし』
ア「そんなことは無い。お前は私の…」
『私の…?』
ア「いや、なんでもない。とにかく、じいには伝えておく」
『わかった』

今まで一緒に居ても何も感じなかったのに、今は一緒に居るだけで少しドキドキする
アズはお世辞を言うタイプではない。だから余計に意識をしてしまう
私を女として見てくれているのかと

(いやいや、仮にそうだとしても、今の私にそんな事をしている暇はない)

私の家族の問題が解決しない限り、そんなことは永遠にないのだから

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