悪魔に転生したんだけど…３

29話 資料:ヒューズマン家とは ページ2

ヒューズマン家

消失の魔王、デルキラに先祖代々忠誠を誓う悪魔の家系であり、子供を除く一族全員が位階(ランク)「7(ザイン)」以上という高位階(ハイランク)の家系でもある
一見、誰もが羨む家系であり、取り入ろうとする者は少なくない。そんな家系にはとある伝説があった

“ヒューズマン家の元祖は人間である”

ヒューズマン家はデルキラと人間の間に生まれた子供が始まりとされており、悪魔らしくない悪魔、簡単に言えば人間らしい悪魔を当主として受け継がれた

しかし、デルキラが消失したその年、跡取りの決定の仕方に納得いかない者が集まり、反逆が起きた。勿論、当主側の悪魔達は対抗した。だが、人間らしい悪魔という事が仇となったこと、デルキラという後ろ盾が無くなった事により敗北した

当主側の悪魔は全員処刑され、当時の当主だった者の首を取ったとされる悪魔が当主となり、自分の子供である長男へと受け継がせると取り決めた
そして、その数百年の間、5、6人程元祖返りの人間らしい悪魔が生まれたが、その者達は全員、悪周期を迎えた後、何故か魔力を失い、まるで人間のようになってしまうという事象が起きた
それに当時の当主が目をつけ

─人間のようなのであれば、食えるのではないか？─

そう考えた当主はその魔力が無くなってしまった悪魔を襲い、骨すらも残さず平らげた。すると、今までの日にならぬ魔力と身体能力が上昇し、一時は13冠を務めるほどだった
それ以来、ヒューズマン家では元祖返りが生まれ、悪周期が終わった頃に食らうという子食いの伝統が出来たという

その為、彼らは知らなかった。悪周期を迎え、人間のようになってしまった悪魔の中に
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資料はここで途切れている

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