双子人魚の宝物(者) 3

秘宝135【ゴーストマリッジ】 ページ35

ク「だって彼女が花婿に望む『理想の王子様』は……
180センチ以上の高身長!
贅肉のついていないスリムなボディ!
清潔感溢れる美肌!切れ長の瞳!
チャーミングな笑顔!
キューティクルが光り輝く髪!
思わずキスしたくなる印象的な唇!
……などの条件を全て兼ね備えた
超!!!!!ハンサム男子。
彼女のお眼鏡に叶う男性など、世界中どこを探しても
いるわけがないんです。ははは!
毎年被害があるのはオンボロ寮だけ。
それも数日待てば、ゴーストは諦めていなくなります。
無駄な抵抗はやめて、2、3日お友達のところに居候でもしてください。」
……うわぁ…理想高いねお姫様…
って…あれ…
180センチ以上の高身長
贅肉のついていないスリムなボディ
清潔感溢れる美肌
切れ長の瞳
チャーミングな笑顔
キューティクルが光り輝く髪
思わずキスしたくなる印象的な唇
…………フロイド先輩…当てはまってないかな…これ…
ジェイド先輩の笑顔は…チャーミングじゃないからね…
暫くフロイド先輩の所いよっかな…
せっかく甘えても怒らない…人?人魚?だもん…
ゴーストに…取られたくないもん…

グ「ふぬぬ〜〜人ごとだと思いやがって〜〜!」
ガチャッ!
学園長室のドアが開きイグニハイド寮のオルトが飛び込んできた…
オ「学園長ーー!!!!!!」
オルト…かなり焦ってる…?
ク「おや、イグニハイドのオルト・シュラウドくん。
そんなに慌ててどうしました?」
オ「た、大変なんだ……
兄さんがっっ!」
ク「君のお兄さん?
イデア・シュラウドくんがなにか?」
イデア先輩…入学式の日にちらっと見ただけだから…
あんまり印象にないなぁ…
オ「兄さんが……ゴーストに、さらわれちゃった!!!!!」
ク、グ「えええっ!?」
ユ「ゴーストに!?」
主「お姫様…何してるんだろう…」
え…学園長早速被害…起きたけど…!?
さっきと言ってた事全く…違うよ…
それ以前に…ダメでしょ…攫うのは…
お姫様が原因なんだろうけど…ダメだよ…
思わず頭に手を置き…ため息をつく…
オ「そうなんだ!
まずはこの映像を見て!
学園にある監視カメラの、昨晩の映像だよ。」
ク「ちょっと!勝手に学園のセキュリティシステム
ハッキングしないでください!」
いや…今はそれどころじゃないよ…学園長…

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