292《nakazima》 ページ45
「今日もきっと辛かったんだよね、
ごめんね…私、気づいてたのに
必死に歯を食いしばって耐えてるの」
中「…なんだー、バレちゃってたのか〜」
俺は笑った
ピエロのように
でもそれはAちゃんには通用しない
「もう…我慢しなくていいんだよ」
中「我慢？」
「苦しい時には苦しいって言っていいんだよ？
悲しい時には悲しいって言っていいんだよ？
助けて欲しい時には助けてって言っていいんだよ？」
中「うん…ありがと」
苦しい
悲しい
助けて
言いたいけど決して言えない言葉
それが俺を苦しめる
「自分の気持ちは…声に出さないと伝わらないんだよ」
中「そうだね」
苦しいから笑うんだ
なんて言うけど
ほんとそうだ
苦しいから笑って誤魔化す
迷惑をかけないように
心配をかけないように
山「言わなきゃわかんねぇんだよ」
「涼介…」
いつの間にか風呂から上がった山が、真剣な声で言った
山「苦しいなら言えよ。喋れんだろ？
お前が言わなきゃ誰も助けない。
きっと誰かが気づいてくれる
だなんて思ってんのか？
そんな甘ったるいことかんがえてんじゃねーよ
助けてくれるわけねーだろ」
Aちゃんとは違う尖った言葉
それがつき刺さって痛い
中「そんなこと思ってないから」
山「じゃあなんで笑うんだよ。なんで悲しい顔して笑うんだよ」
中「それは…」
山「ピエロみたいに笑って楽しいか？」
“ピエロ”
その言葉に涙が出そうになった
さっき俺が自分自身を例えたそれは
“孤独”の象徴
みんなの前で笑って
決して涙を見せないで
自分の気持ちを押し殺して
たった一人で笑ってる
それがピエロ
中「お前に…何がわかるんだよ」
山「あ？」
中「お前に何がわかるって言うんだよ！」
山「お前の気持ちなんてわかんねぇよ！」
中「『助けて』なんて、『苦しい』なんて言えたらどんだけ楽か！」
山「言えばいいだろ！」
中「言えないから俺はピエロなんだろ！」
しんと静まるリビングに
もうシャワーの音は聞こえない
ただ俺が叫んだ言葉がこだましているだけ
中「Aちゃん…ごめん、もう寝るね」
「あ、裕翔…」
自分で話し始めたくせに、俺は逃げた
山の隣をすっと通って
振り向かずに
きっと振り向いたら泣いている顔が見られてしまうから
扉をしめるバタンという音が重く感じた
中「…俺、クズじゃん…」
溢れ出る涙をそのままに、俺はベッドダイブした
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祐莉 - ありがとうございます。お願いします。楽しみです♪ (2019年2月9日 0時) (
レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます！もうすぐ登場しますよ！！長い間お待たせしました！年表は、現在の年齢と仲間になった時の年齢、出来事(明かされた人のみ)でよろしいですか？？他に書いて欲しいことがありましたら言っていただけたら書きますので遠慮なく言ってください (2019年2月8日 21時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - まだ過去が明かされていないメンバーもいますから、入った時期だけでも嬉しいです♪ もし出来たら年表お願いします。 (2019年2月8日 18時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - お久しぶりです♪楽しく読ませてもらってます。そろそろ岡本君登場かな？楽しみです♪ 後パート6になって今までの事件や過去の事件を読み返していて気になったので、主人公含めたジャンプのみんながそれぞれチームに入った時期の年表が見たいと思いました♪ (2019年2月8日 18時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - yukinaさん» コメントありがとうございます！！1日最低1話は更新するように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！！応援、ありがとうございます！ (2019年1月21日 17時) (レス) id: d8d4cea178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2019年1月17日 22時
