broken emotion VI

288《Chinen》 ページ41

「だから、私が相手する」

知「は！？」

有「ちょっ、本気！？」

「その代わり、私が勝ったら二度と裕翔を傷つけないで」


Aは本気だ


有「そんな…」

知「大ちゃん」

有「え？」


僕は大ちゃんを止めて、Aに任せることにした

この通りは現在人通りが少ない

きっとボコボコにしても騒ぎにはならない

いっつも本気で狂ったやつの相手をしてるAなら

こんなやつら、簡単だよね？


「ほら、おいで」

？「ﾁｯ…なめてんじゃねぇ！」


バキッ！

向かってきた男に、Aが蹴りを入れた

しかも首に


？「は…」

「え？これが本気とか言わないよね？」


もう1人の男は、驚いたまま固まって動かない

これはもう決まりだよね


「…次、裕翔や大ちゃんに突っかかったりしたら、容赦しないから」

知「あ、先生とかに言っても無駄だよ？会話、録音してあるから」


ま、はったりだけど


？「あ…ご、ごめんな…さい！」


男達はあっさりと逃げてった

…クズだな


中「…ごめん」

「え？何が？」

有「裕翔が謝ることじゃないだろ！」

中「でも…」

「別に怪我したわけじゃないし、あんな奴らはこれから私が片っ端から成敗するから」

知「A、地味に怖いこと言わないで」

有「でもやっぱりAちゃん、運動神経いいよな」

「あんなのいつものに比べたら楽勝だよ？」

知「ま、確かにね」


普段僕達が相手にしてるのは、銃とか刀とか持った狂った奴らだもんね←


「ほら、行こ？」

中「う、ん…」


この後、僕らは近くのカフェに入った

ゆーてぃーは相変わらず下を向いて口数も少ない

学校で何があったのか

これを聞くべきなのか聞かないべきなのか

まだ高校生の僕らには難しい


有「…なぁ、裕翔お前学校で何があった」


あ、

ここに高校生じゃない人がいたわ←

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