broken emotion IV (ページ4)

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152《arioka》ページ4

1時間かけて着いた場所

そこは外国の金持ちが住んでそうな場所だった

有「ここか…」

チャイムを押して応答を待っても声は聴こえない

まあ、約束を破ったやつだから出ないとは思ったけど

有「…入るか」

Aちゃんには少し止められたが気にせず門を開けて玄関へ向かう

ドアをイライラを込めてノックすると、女の人が出てきた

名前は仲基有里那

どこかで聞いたことある名前だった

だけど誰なのかはわからない

仲「お待たせしました〜」

彼女は烏龍茶を入れてきてくれた

彼女の目を見ると、すごく圧を感じる

…飲まないとダメか

Aちゃんが飲まない事を確認して1口飲む

…大丈夫…か…

有「えっと、じゃあまず依頼内容を聞かせていただきたいんですけど…」

仲「えっと…それは、主人が依頼人でして…」

「ご主人は今どちらへ？」

仲「仕事からもうすぐ帰ってくるはずなんですけど…」

何か焦るように奥へと消えていく仲基さん

有「Aちゃん、」

「ん？」

有「もしもなんかあったら直ぐに逃げるんだよ？危ない真似はしないでね？」

「…え？どういうこと？」

有「いや…ちゃんとしとかないと伊野ちゃんと山田に怒られちゃうからさ」

あーと言いながら頷くAちゃん

有「…てかさ、この部屋暑くない？」

「そお？私、体感温度狂っちゃってるからわかんないや」

ニコッと笑いながらそんな事を言うAちゃん

そんなこと言わないでよなんて思う

有「ちょっと御手洗に…」

「うん、」

ソファから立ち上がると、フラッという感覚

これはやばいな…

有「…ごめ、Aちゃん。」

「…え？」

Aちゃんを抱えて窓から放り投げる

「ちょっ…えええ！？」

放り投げた先にはトランポリン

入る前に確認済み

「ちょっと…！大ちゃん！？」

有「逃げ…て…！」

目の前がぼやけてくる

窓を閉めてソファに戻る

有「…はぁ……やば……」

どんどん意識が曖昧になっていく

もういっか…

Aちゃんを逃がしたし…

こうして俺は意識を手放した