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突如窓から大ちゃんに投げられた私


「ちょっと…!大ちゃん!!」

有「逃げ…て…!」

「え?」


大ちゃんが部屋の奥に消えて見えなくなる

逃げて?

どういうこと?


「…どうしてトランポリンがここに?」


辺りを見渡してみると、子供が遊ぶ玩具がたくさん転がっている


「…子供?」


仲基さんに子供がいるなんて…

おもちゃを見た感じまだ幼稚園か小学校低学年

部屋の様子を思い出してみる


「…あ」


写真

仲基さんと知らない男性と小さな男の子が写っていた写真が棚の上に置いてあった

きっと男性は旦那さんだろう

そしてきっと男の子は仲基さんの息子


?「…おい、ここで何をしている」


考えていると、写真に写っていた男性が後ろに立っていた


「あ、すいません…ちょっとうちの猫が入っちゃって…」

?「…」


男性は黙ったまま近づいてくる

“逃げて”

大ちゃんに言われた言葉を思い出し、急いでトランポリンからおりて走り出す


?「おい!待て!」


走って追ってくる男性

私は塀を軽々と飛び越えて、近くの工事現場に入り込む

幸い今の時間帯は工事されてなく、誰もいなかった


?「畜生…どこ行った…」


男性は諦めて仲基家に戻って行った


?「…何してんの?」

「…え!?」


また突然後ろから声をかけられた

ばっと振り向くとそこに立っていたのは侑李だっ


「侑李!」

知「何してんの?こんな所で」

「えっと…あ、そうだ!大ちゃん!」

知「…大ちゃんになんかあった?」


私は今の状況を説明する


知「…それどこ」

「あっち!」


侑李は携帯を取り出して誰かに連絡し始めた


知「…もしもし?雄也?大ちゃんが危ないかもしれない。車出せる?」


通話を終えて携帯をしまった侑李は少し焦った表情をしている


知「雄也の車で行こう。住所とか覚えてる?」

「うん、覚えてる」


工事現場のすぐ近くに止めてあった雄也さんの車に乗り込んで、仲基さんの家に向かった

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作者名:Alice | 作成日時:2018年12月14日 18時

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