broken emotion IV (ページ3)

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有「ここか…」

車で1時間

目の前には西洋風の建物が建っている

「ほんとにここ？」

有「ナビ通りだから…多分…」

車をおりてチャイムを押す

しかし応答はない

有「…留守？」

「なわけないでしょ」

この時、誰かが私たちの後ろにいたことは大ちゃんには教えなかった

有「…入るか」

「え？本気で言ってる？」

有「もちろん」

勝手に門を開けて入っていく大ちゃん

止めても聞かないので、仕方なく大ちゃんについていく

ドアの前に立ち、再度ノックする

？「はーい」

有「…え！？」

出てきたのは人の良さそうな女の人だった

？「…どなた？」

有「あ、いや、先程メールを見てこちらにお伺いしたんですけど…」

？「…あぁ！あなたが探偵さん？」

有「はい…」

探偵だと思われなかったことに不満を抱いたのか、少し拗ねている大ちゃんは置いといて…

「ｽﾚｱです。こちらはだい…ｹｲｱです。」

？「仲基有里那と申します。」

有「…なかもとゆりな、、さん？」

？「…はい」

中に入れてもらい、リビングのソファに大ちゃんと並んで座る

「…大ちゃん」

有「…ん？」

「名前、知ってるの？」

有「いや…なんか聞いた事あるな〜って思ってさ」

仲「お待たせしました〜」

仲基さんは烏龍茶を大ちゃんと私の目の前に置いて、向かい側の席に着いた

仲「遠かったですよね、どうぞお飲みください」

私は基本お茶は麦茶しか飲めない

大ちゃんはお茶に手を伸ばして1口飲んだ

仲「えっと…ｽﾚｱさんは飲まれないのですか？」

「あ、すいません。お茶が苦手でして…」

仲「…そうですか」

私はフッと仲基さんの顔色が変わったのを見逃さなかった