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問題児102 ページ7

ピピピピッという体温計の音でふと我に返る。


それは38.0を指していて相変わらず高い熱にため息をついた。


(風呂だけは入りたいし…

風邪ん時はあんましダメやけど、シャワーくらいええやろ)


足音をなるべく立てないよう慎重に階段をおりて風呂へと向かった。








お風呂に入った後は目が覚めてるうちにと朝ごはんとお弁当を作り、どうせ学校に行かないなら洗濯は後でいーやと思い支度が終わった食材を冷蔵庫に入れた。


ズキズキと痛む頭にイラつき乱雑に棚から薬を取り出して飲んだ。


薬を飲んでも心のモヤモヤもイラつきも消えず、体をソファへと放り投げた。


静かな部屋にカチカチと時計の音が鳴る。


どのくらい時間が経ったのだろうか。


しばらくして目を開けた。


その部屋は昔と何も変わらないのに、あの頃より広く広く感じた。


それが嫌になり立ち上がって部屋へと戻った。


窓から見えた星はさっきよりも輝いていた。


それがなんだかAにとっては笑われているみたいで…


心にもやがかかった。









次の日の朝、部屋を控えめにノックする音で目が覚める。


返事をしないままうっすらと目を開けドアに目をやる。



結斗「A、朝ご飯いつ用意しとったん?」


「ん…それ、昨日夜のうちに準備したんや。

起きれる自信なかったねん…堪忍な」


結斗「はぁ…

ほんまに無理せんで…

今日は絶対安静やで、部屋から出たらダメやからな!!」



そう言って結斗はドアを閉めた。



「えぇ〜…それは無理やろ…

トイレどうすんねん」



心配してくれているのが分かるからか無理なお願いでも自然と笑みが出た。


その後バタバタと音が聞こえドアが勢いよく開く。



天音、愛音「「お姉ちゃん!!

行ってきます!!!」」


天音「絶対安静やで!!!」


愛音「帰るまで無理したらダメやからね!」


「ふふっ、はぁーい。

行ってらっしゃい、天音、愛音」



手を振って元気に出ていく双子と入れ替わりで入ってくる耀。


そのまま近づいて来たと思えばギュッと抱きしめられる。



「行ってらっしゃい、耀。

体調良くなったら一緒にまた学校行こな?」



そう言えば寂しそうにしていたものの頷いてくれた。


結斗が耀を1階から呼ぶため渋々お別れをした。


朝から可愛い弟妹に囲まれて心が暖かくなった。



「これならすぐに元気なるわぁ!」



そう笑って今日で治すぞーと気合いを入れた。

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紺ゞ - めっちゃ面白いです!一気読みさせて頂きました〜!更新待ってます!! (4月15日 0時) (レス) @page11 id: b9a082a9af (このIDを非表示/違反報告)
眠星人 - 一気読みさせて頂きました!とても面白いです!自分はこの作品が大好きです!更新頑張ってください! (1月9日 17時) (レス) @page11 id: a0853dc162 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 悔しい限りです。本当にここまでお疲れ様でした。別のサイトやアプリでまた再開してくださることを心から願っております。楽しい時間をありがとうございました!!! (10月23日 1時) (レス) @page12 id: bccb24e5b5 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 何回も読みました❗続きが楽しみです♪ (2023年5月2日 12時) (レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 何回読んでも好きな小説です(,,•﹏•,,)更新楽しみに待ってます!! (2022年9月27日 7時) (レス) @page11 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:7℃ | 作成日時:2020年12月28日 1時

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