問題児96 ページ1
天音、愛音｢｢ただいまー！！！｣｣
バンッとドアを開け元気に笑顔で入ってくる双子。
｢おかえり｣
そう答えるも双子はびっくりしたまま動かない。
それも徐々に笑顔に変わっていき荷物をその場に置いて走り出し、侑へと抱きつく。
天音、愛音｢｢侑にぃーちゃん！！！｣｣
侑｢ははっ、おかえり天音、愛音｣
天音｢え、え、なんでおるん！？｣
愛音｢嬉しい！遊びたい！｣
侑｢君らの姉ちゃんの看病や。
ええで、たくさん遊ぼなぁ？
その代わり、姉ちゃんは具合悪うみたいやから無理させへんって約束するか？｣
天音｢え、お姉ちゃん具合悪いん…？｣
愛音｢私達の移っちゃた…？｣
｢大丈夫やで〜、少し熱あるだけやで。
でも、また2人が具合悪うなると悪いから遊べへんのや、ごめんなぁ？｣
少し寂しそうな顔をした双子だが、声を揃えて大丈夫と元気に頷いてくれた。
天音｢早よお姉ちゃん寝て！！｣
愛音｢無理しちゃダメ！｣
グイグイとベッドに体を押され、そのままポスッとベッドに腰を落とした。
侑｢ははっ、2人は偉いなぁ？
ほな、俺と下で一緒に遊ぶか！｣
天音、愛音｢｢うん！！｣｣
双子が先にドタドタと荷物を部屋に置きに部屋を出ていく。
部屋を出る前に侑は振り返る。
侑｢無理すんなや｣
｢ふふっ、おおきにな、宮｣
微笑んで宮を見ればすぐに顔を逸らされた。
廊下から聞こえる双子の声に侑は返事をして部屋の扉を閉めた。
急に静かになる部屋。
ベッドにボフンと体を預けた。
今日あったことを思い出して1人で顔を赤くする。
(なんや、自分…めっちゃ恥ずかしいこと言っとらん！？
行かへんでとか、なんやそれ！！
うちらは仲悪うのに…なんやこれ)
顔を赤くする自分がふと鏡に映る。
(これは……
熱のせいや)
額に貼られている冷えピタをグッと押して頭が冷えるように願った。
(でも、宮がおってほんまに良かったなぁ。
風邪引いて1人やないのなんかいつぶりや。
それに、下の子達も寂しい思いせんくて済むし、結斗の負担も少なくなる。
ほんまに助かった…なぁ。
でも、そばに誰もおらんくなるんはちょっと寂しいなぁ)
｢ほんま、弱なってもうたなぁ最近｣
思わず呟いたその小さな声は部屋に溶け込んだ。
(ちゃんと…お礼せな…)
眠い目を開け、アラームを1時間後にセットしそのまままた眠りに落ちていった。
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紺ゞ - めっちゃ面白いです！一気読みさせて頂きました〜！更新待ってます！！ (4月15日 0時) (
レス) @page11 id: b9a082a9af (このIDを非表示/違反報告)
眠星人 - 一気読みさせて頂きました！とても面白いです！自分はこの作品が大好きです！更新頑張ってください！ (1月9日 17時) (レス) @page11 id: a0853dc162 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 悔しい限りです。本当にここまでお疲れ様でした。別のサイトやアプリでまた再開してくださることを心から願っております。楽しい時間をありがとうございました！！！ (10月23日 1時) (レス) @page12 id: bccb24e5b5 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 何回も読みました❗続きが楽しみです♪ (2023年5月2日 12時) (レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 何回読んでも好きな小説です(,,•﹏•,,)更新楽しみに待ってます！！ (2022年9月27日 7時) (レス) @page11 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：7℃ | 作成日時：2020年12月28日 1時
