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os「まあエミさんの話はどうでもええねん。A君も今からやろ？一緒に食べよ」
『うん。あ、あと俺のことも呼び捨てでええよ！その方が仲良なれるやろうし』
os「そうやね！じゃあ、A。宜しくなぁ」
お互い手を伸ばして握手をする
…なんで、離してくれへんのやろ
ぎゅうっと強い力で握られたまま、俺のを離すつもりの無さそうなマンちゃんの右手
os「Aの手、指も長いし細いし、怪我もないし綺麗やなあ…」
指と指を絡まされる
マンちゃんは手袋をしてるから、布がゆっくりと撫でてくる感じがしてちょっと擽ったい
em「……オスマンさん」
os「…んふ、エミさんが怖いからここまでにしとくわぁ。もう食べよか」
隣を見ると、オスマンさんのことをじいっと見るエミさん
ちょっと顔顰めてるけど、どうしたんやろ
『…エミさん？』
em「…………あ、はい、すいません」
『良かった。大丈夫？』
em「はい。ちょっと自分の世界に入ってしまって…
食事を前にしてすいませんね、食べましょうか」
「「「頂きます」」」
＊
『美味かったわぁ…おばさんのとはなんか違う美味しさ。家庭の味とホテルのご飯？みたいな感じ』
em「そのうち此方に慣れてきますよ…それより、そのおばさん、と言うのは？」
『ああ、うん。俺両親事故で亡くしてん。やから、おじさんとおばさんに養ってもらって、二人が経営してた花屋で働いてた』
os「へえ…じゃあそのロケットは亡くなったお母さんとお父さん？」
『おん。まあ、めっちゃ昔の話やから俺はほぼほぼ両親のこと覚えとらんのやけどね』
em「…何か、すいません。こういう話はあんまり良くなかったですね」
『いや、別にええんやで。そんなに俺は気にしとらんし』
ロケットを握って、両親の顔を見る
二人とも綺麗やのに、俺全然似とらんなあ
お父さんの髪色と、お母さんの目の色だけしか受け継いでない
os「綺麗な人らやね、二人とも。Aに似てるめう」
em「そうですね。ちゃんと受け継いでるみたいや」
『！………そう、かな』
そう言われるんは、初めてかもしれへん
彼等が両親のことを知らんからやろうけど
いつも、何をしても親と比べられた
俺の両親は近所では有名な二人で、眉目秀麗、文武両道の秀才やったから
彼等の息子やのに、血が繋がってるんやろか、っていつも怪訝な目で見られたっけ
em「…Aさん、」
隣に居るエミさんが、俺の背中を優しく撫でてくれる
いつの間にか俺は、泣いてたみたいや
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りす(プロフ) - 好きです〜！彼女に花より愛されてないって言われちゃう夢主君…ｗ。ずっと応援しています！頑張ってください〜！ (9月9日 12時) (
レス) @page48 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
choco&minto - ｽｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ………ただただ尊い。作者様天才、神様、仏様。 (2022年4月30日 23時) (レス) @page48 id: d8e12cdfc5 (このIDを非表示/違反報告)
ミイナ(プロフ) - 童 貞って書いてエミさんって読むのね。(学習した。。)面白かったです。(良すぎて語彙力のない私には書けないっす。。。。 (2020年4月25日 10時) (レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！ガチガチ過ぎず緩過ぎずを目指して精進しますね！皆様にも幸がありますように…… (2020年4月12日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - …1ついいですか？(勝手に言うけど)作者さん神過ぎでは？あ、長文&連続ごめんなさい！作者さんに幸あれーっ…なんて願います…w (2020年3月29日 3時) (レス) id: 0b974c36ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一条
| 作成日時：2020年1月7日 16時
