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『今回の任務は、君たちがコードネームを貰ってからの初任務だ。そしてこれが結構厄介でねー。』
そう言って3人に任務について説明する。
取引の舞台は豪華客船。
クラブやバー、カジノなど様々な娯楽施設があり、3人はそれぞれ別で取引をして、受け取ったものをもう1人の取引に使う。
つまり、1人でも失敗すれば全てが崩れかねない、非常に危険な任務だ。
これを1回目にやらせるのだから、ジンは本当にいい性格をしている。
(そこがジンの魅力でもあるんだけどねっ!!)
心の中でそうぼやきながら、淡々と説明を終わらせていく。
危険な香り。
それが私なら、この任務こそ私に相応しい。
そう心躍らせ、口元をニヤリと釣り上げた。
そして任務当日。
1人バーで気楽にお酒を飲みながら、インカムから指示を出す。
結局邪魔はあったものの適当に始末して、任務は達成できた。
彼らは思った以上に優秀で、仕事が早く片付いた為、4人で飲むことになった。
(まずいなぁ。訓練してるとはいえ、この人たちもプロ。ボロを出さないように気をつけないと〜。)
バ「そういえばスティンガー、貴方かなり古参らしいですけど、いつから組織に?」
『ああ、確かに昔からいるよ。もういつからいたが覚えていないくらいにね。』
ス「でもかなり若く見えますけど、実際どうなんです?」
『え?若く見える?嬉しいなぁ、ありがとう!僕はおじさんだよ、すぐ眠くなるもん。そういう君は幾つなんだい?』
ス「まだ20代ですよ。」
ラ「スティンガーはハイスペックだと聞いたが、銃の腕前はいかほどなのか?」
『うまいと言っても普通より。プロの君たちにはきっと負けてしまうよ〜。』
そうやって誤魔化しながら、尋問を逃れ部屋に戻った。
足早に寝る支度をし、ベッドにダイブする。
『ああああぁぁぁぁぁ。づがれだーーーーーー。』
緊張から解放され、ものの1分で寝付けた。
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作者名:池鎌 | 作成日時:2020年5月31日 10時