転生したら雪女って溶けるだろ(笑) ……マジで

10　いざ行かん！部活動見学！！(後編) ページ11

次に向かったのはサイエンス部。

其処にはトレイ先輩とルーク先輩がいた。
足を踏み入れるとルーク先輩が
此方を向いてやってきた。

ルーク｢おやおや！君はあの時の白氷の君！
サイエンス部へようこそ！｣
そう言って手をとって中に入った。

謎のあだ名付けられちゃった…
てかそんなに見た目寒そうに見える？


サイエンス部では新入生でも簡単にできる実験
パフォーマンスをされた。
思ったよりまともな部活で少し驚いた。
ルーク｢また来てくれ。白氷の君。｣

正直、気になりはしたけど
授業の延長線上の部活はしないタイプなのだ。
それに既に入る部活は決めているし。





次に向かったのはマジフト部。

其処には丁度リドル君とアズール君がいて
箒に乗る練習をしていた。
リドル君は上手く乗れているが

アズール君はと言うと……

アズール｢陸の上に来て、ようやくまともに
歩けるようになったというのに空を飛べなんて
……どうかしている。｣

はい。この通り。
プルプルと箒にしがみつきながら
数十センチ浮いているだけ。


暫く見ていると私が来たのに気付いて
リドル君は箒に乗りながら
アズール君は箒から降りてやってきた。

アズール｢奇遇ですね、Aさん｣キリッ

いやキリッじゃないんだよな。
さっきの状態ばっちり見ていたし。
私、優しいから何も見なかったことにしよう。

｢二人は…マジフト部の体験をしてたの…？｣
リドル｢僕も他の部活動を見てみようかな。と
思ってね。｣
アズール｢えぇ、ですが僕は遠慮しようと
思います。暑苦しいのは余り好きではないので｣


リドル｢君も少し乗ってみる？｣
｢ぇ…？いいの？｣
アズール｢なら箒を貸しましょう。どうぞ。｣
｢じゃあ……｣

エレメンタリースクールでも箒に乗る授業は
あったけど上手いか下手かも分からなかったし
少し飛ぶ程度にした。

箒と共に身体が浮き上がり、ゆっくりと動く。
乗っている感じは自転車のようなものだった。





その時だった。

部員｢危ない！｣




私の目にも見えた。
二つのフリスビーが勢いよく二人のほうへ
向かっている。
二人が避けるのも間に合わない。


助けなきゃ……！






　 『―――氷より冷えるものはない―――』


　 『―――――王者の咆哮―――――』






フリスビーの一つは凍って地面に落ち、
もう一つは砂になって空に消えた。

空を見ると、レオナさんが二人を見ていた。
直ぐ私の視線に気付き一瞬驚いた顔をした後
どこかに行ってしまった。

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