嘘、偽りを貼り付けて

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「性格正反対だけど良いのかよ？」

「お母さんの基準なら会いさえしなければ凪も大丈夫。白宝高校はかなりの新学校だから」

お金持ちのご子息が大勢通う超名門校。そこでのお友達ならAの母親は喜んで歓迎するだろう

「俺は？」

絶対合格だろうけど、そう目が語っている千切

「…多分、だめだと思う」

何処か忘れたけれど名前的に頭悪そうな高校だったし、性格にも難ありな千切。

プロ選手になったならば話は別だろうが今の段階ではきっと許されないだろう

「田舎者には友だちになる資格なしかよ、巫山戯た親だな」

「…」

きっとAのお母さんはお母さんなりにAの事を考えている、のだろう。だから、千切の言葉に反発することもできなければ同意することもどちらもできなかった

「ほら、もう遅いし部屋戻るぞ―」

ほんの少し重くなった空気を玲王はその1言でもとに戻す

「レオおんぶして〜」

「しょうがねぇな、ほら凪」

190もある巨体がきつも通り玲王の背中に乗り部屋を出ようとしたところでいきなりこちらを振り向く

「うおっ！急に動くなよ凪、危ねーだろ」

「ごめんレオ。Aに言いたいこと思いついた」

なんだ？皆がそう思い凪の次の言葉を待つ

うーんっと考えたように凪は少し時間をおいてようやく口を開き

「もう勝手に居なくならないでねってのと、いつもの貼り付けた笑顔あんま好きくないからもうしなくて良いよ」

そう言うと「レオ出発してー」なんていつもの気怠げで甘えたな声で言い部屋をあとにしていった

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