失敗人生2

95話 ページ49

その後侑と東京観光的なのをして帰ったため、結局疲れた。

けれど、意味もなく人混みに飛び込んで疲れるのと楽しい思いをして疲れるのでは全然違う

「ホンマによう食っとったなぁ」

帰りの新幹線で侑は眠く無いのか僕にそう言ってきた

「ようわからん芋のやつに抹茶のクレープ、あと宇治抹茶のパンケーキやろ？それから…」

なんて一緒に食べたものを指を折りながら口にして数えている侑

まるで僕一人たくさん食べたように言っているが、僕がそれほど沢山食べてるんだから侑が食べないわけがない

メニューが多少違かったりもするが僕と同じ量、もしくはそれ以上を侑は沢山食べている。そして今も「新幹線といえば！」と言って東京駅で買った駅弁を食べている

「夜ご飯ほんまにそれでいいん？」

東京観光の最後に持ち帰り用として買ったバスクチーズケーキ。そのお店はチーズケーキ専門店で、チーズケーキが好きな僕は前々から行きたいと目星を付けていた。

そしてそのお店の向かい側にあったのが、今食べているりんご飴の専門店。実を言うとこのお店も目星を付けていたお店だった

持ち帰り用に保存バックに保冷剤まで入れてくれて、今も冷たいりんご飴を食べて満足している

「美味しいし幸せ」

このお店は全国に6店舗展開してあるが生憎兵庫県にはない。

普通のりんご飴の他に抹茶やココアなど沢山のフレーバーがあり、どれを買おうか迷っていた僕だが結局抹茶とプレーンの2種類を買ってしまった

だが後悔は本当にない。それほどまでに美味しい

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