失敗人生

10話 ページ13

家にいる時間は学校で授業を受けている時よりも体感的に早く時間が過ぎていく感じがする

いつの間にか0時をすぎて僕は疲れから眠りに着く

朝起きれば再び"当たり前"の日常にと戻るこの感覚、すごく嫌だ

当たり前なんてない。そんなこと僕は身にもって体験しているさ、でも学校に行くことは僕にとって当たり前の事だ

当たり前以外の何とも思えない

まだ薄暗い外を見てため息をこぼす。朝練があるから、そこらの人よりは早く目を覚ますこの生活

授業中に寝てしまうのも許して欲しいと思う。まあ、許されなくても眠るけど

バレーを続けて将来なんの役に立つのだろうか、僕はいつまでバレーを続けるのだろうか？

大人になれば、この苦しさも忘れられるのだろうか？

この日々を思い返してみたら、青春だったと笑って言えるのだろうか？

それとも大人になれば苦しさだけじゃなくて、この日々を忘れてしまうのだろうか

今までの過去を振り返っても後悔が沢山あって、もう全てを諦めてしまいたいと思う

実際に"ありのまま"の自分でいることを諦めて、その姿を忘れてしまったけれど

この日々を忘れてしまう、そう思うとほんの少し寂しく思えた。それはきっと、こんなに苦しんでいるのにそれが全て無駄になるかもしれないからだろう

それ以上でも以下でもない、はずだ

そんなことを考えながら僕は制服に着替え朝ごはんを食べた

どうせ忘れてしまうなら今のうちにどこかへ消えてしまいたい

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