星が輝いていた (ページ4)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:13,870 hit

進路1 ページ4

いつも通り過ぎていく部活に、オン・オフの切り替えが激しいA。最近入学したばかりの侑と治を始めとした角名や銀島は混乱することも多々あった

「Aくんってほんまに多重人格かちゅーほど変わるよなあ」

「それわかる。試合中のあのビビるくらいの集中力と今のおっとりした感じの差がえげつないよね」

混乱することは多々あったものの今は1年も慣れてきてタメ口で話すくらいには仲もよくなっている

それでもバレー中の集中力にはまだ慣れないときもあるようだが

「受験そろそろ意識せなアカンのほんまに嫌やわ」

「ゆーてAはバレー1択やろ、まさか大学進学なん？」

「んや、決まってへんけど多分プロの道になるんかなぁ」

まだ高校２年生ではあるものの、そろそろ進路に向けた話が徐々に増え始める時期

「アランもプロなるんか？」

「まあなれたらええよな」

「ふーん、そっかぁ」

A自身は特にプロの道に進みたいと思っているわけでばなかった。だが親がその道に進むことを望んで、そのための私生活を徹底させられてきた

だから今更プロは目指さないなんて言えないのだ

「北は？どないするん？」

「…まだ、決まってへんよ」

クールダウンをしながらそんな話をして、終わればすぐに体育館をあとにしてAは部室に向かった