星が輝いていた (ページ27)

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電話1 ページ27

眠くなかったからか普段なら無視するだろう時間なのにスマホを確認すれば侑という文字にほんの少し悩む

こんな時間電話をかけてくることなんて今までに1度もなくて、それほど重要なことなのか。

でも今から眠るところだったし、でも眠くない

ほんの少し悩んだ後でAはスピーカーにして電話にでた。勿論目は閉じたまま。

「やっとでたぁ」

半泣きの声で言われて何か合ったのかと気になるA

「おい何Aくんに電話してんねん！」

奥から聞こえてくる治の声に元気だなあと感心しながらもAは無言で大きな欠伸をこぼした

「聞いてや!サムの奴俺が貸した教科書学校置いてきよったんよ」

「別に今日使う思わなかったんやからしゃあないやろ!なあ!?」

同意を求める治の声も聞こえてゆっくり口を開いたA

「侑は何に教科書使うん？」

「勉強や！せっかく人がやる気出したっちゅー時に!!」

2年なのにもうテスト勉強を始めてるなんて俺の後輩凄いなと思ったがAはそれを伝えれば侑が調子に乗るのが目に見えて分かっていたからあえて何も言わない

「やる気出したんはえらいけど、なんで今それ俺に言うん?」

「ほんまや、Aくんが迷惑やろ」

「今から勉強始めるとこやってんしゃーなしやろ」

今からかぁと呑気にスマホで時間を確認すれば3時なんてとうにすぎている