人形遣いとプロデューサーの平和な日々（斎宮宗）

30話 ページ32

「〜っ！お前りゃ〜！うりゅさいじょ！もうすぐ本番なんらからもっと緊張感をもて！まっらく、これかりゃ実力派のやつりゃと戦うんだぞ！」

え？え？なんて言ったの？てか誰？

「に〜ちゃん。噛み噛みで何言ってるか分かりません。」

真白君がに〜ちゃんって人をなだめていた。

「うりゅしゃい！俺は怒ると舌足らずになってしまうんら！」

怒ってる人の方を見た時目を疑った。

「に、仁兎なずな...。」

私のこの呟きは明星君の声でかき消された。

「へぇー怒ると舌足らずになるんだ可愛い〜！」

「おいっ！お前先輩にそんな態度をとるにゃ！」

「え!?先輩なの!?でも可愛い〜！」

「うにゃ〜！いい加減にしりょー！兎は怒ると噛み付くんだぞ！可愛い顔をしてるかりゃって油断するにゃよ〜！」

明星君と仁兎なずなさんが言い合いしてるのをボーッと見てた時、紫之君が声をかけてきた。

「あのっ一宮先輩、お茶でもいかがですか？」

「へあっ!?あ、お茶...はい。も、貰う...ま、す。」

紫之君は私が緊張してると思ったんだろう。

「あ、サシェいりますか？ラベンダーの匂いです。ラベンダーはリラックス効果があるんですよ！」

そう言って私にサシェをくれた確かにラベンダーのいい匂いがする。

「紫之くんありがとう。とってもいい匂いだね。」

そう言うとえへへっとはにかみながら紫之くんは照れていた。

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