27話 ページ29
私はただ聞くだけしかできなかった。どんな声をかければいいのか皆目検討もつかなかった。
そんな私を見て斎宮先輩はフッと笑った。
「別に小娘に同情を貰うつもりで話した訳ではないよ。ただ、知ってて欲しい。目に見えるもの全てが真実だと思わないことだ。少なくとも一年前は暗黒時代と言われてもおかしくない。」
「はい...。あ、ところでさっき何をしていたんですか？斎宮先輩は3‐Aですよね？」
そう聞くと斎宮先輩は当然かのように言った。
「何って決まってるだろう？仁兎を見ていたのだよ。」
え？
「あ、あの仁兎先輩を見ていたんですか？」
「さっきから何度言わせるんだ。愛らしい仁兎を見ていたのだよ。」
あれ？さっきの話からすると仁兎先輩とは結構ギスギスした感じで終わったかのように見えたんだけど...？
「せ、先輩と仁兎さんはあの、結構ギスギスしたまま終わったんですよね？」
私が念の為に再確認をするとこくりと頷いた。
「うふふ。宗君はね、なずな君が好きだから時々なずな君の様子を観察しているのよ。」
マドモアゼルさんが困ったように言った。
「マドモアゼル！少し黙ってたまえ！」
斎宮先輩はマドモアゼルさんをたしなめた。今だから思うんだけど、マドモアゼルさんはなんなの？斎宮先輩の本音を言う係としか見えないんだけど。
「大体の事はわかったので良かったです。あ！仁兎先輩をストーカーするのはやめましょうね斎宮先輩。それじゃあ」
そう言ってドアを締めると同時にノンッ！と声が聞こえたがほっといた。
ラッキーアイテム
ゆるキャラ
ラッキーパーソン
神崎颯馬
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「あんスタ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キャウル(プロフ) - 佳乃さん» 応援ありがとうございます！これからも頑張ります！あと、ご指摘ありがとうございます！修正致しました！ (2018年12月25日 9時) (
レス) id: f0ea2974ec (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - 19話の仁兎なずなの仁が、二になってますよ! 更新頑張ってください、応援しています! (2018年12月23日 5時) (レス) id: 06c45cfc1b (このIDを非表示/違反報告)
キャウル(プロフ) - ミケさん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてすごく嬉しいです！あと、ご指摘ありがとうございます。すぐに直しますね！これからテスト期間で更新できませんが、待っててくれると嬉しいです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: f0ea2974ec (このIDを非表示/違反報告)
ミケ - とても面白いです！楽しく読ませてもらっています♪(/ω＼*)11話のつむぎの一人称が「僕」になってますが、正しくは「俺」ですよ〜！！これからも頑張って下さい！応援しています(^^) (2018年11月19日 6時) (レス) id: 7792b2cf2c (このIDを非表示/違反報告)
キャウル(プロフ) - 39話、どれいは漢字で使うとNGワードなので平仮名にしました。 (2018年11月18日 18時) (レス) id: f0ea2974ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
