人形遣いとプロデューサーの平和な日々（斎宮宗）

14話 ページ16

「こんな忙しい時になんだね全く...。嫌味を言いに来たのか？」

ぶつかった人はブツブツと言いながらもチクチクと衣装を丁寧に縫っていてるがスピードは早く、もうすぐで衣装が完成しそうだった。

「そんなわけねぇだろ。青葉と途中であってな人手が足りないって言ってたから来てやったんだよ。」

そう言うとその人ははぁとため息をついた。

「君は帰れと言ってもここに居座るつもりだろう...。この衣装を作って欲しい。」

そう言って鬼龍先輩に紙を渡した。鬼龍先輩はおう。と言って作業に取り掛かろうとした。

「あぁそうだった。青葉。嬢ちゃんがわから無いところがあるってよ。」

鬼龍先輩がそう言うと、青葉先輩がえ？どこですか？と聞いてきてくれた。その時、ぶつかった人と目が合った。

「...っ！君はあの時の小娘...！」

こ、小娘!?いつの時代の人ですか!?てか、あまりに普通に使うからスルーしてたけど、鬼龍先輩も嬢ちゃんってほんとどこの時代???そう言いたいのを我慢してぶつかった人に頭を下げた。

「あの時はこちらの不注意でした。すみません。」

「カカカッ！ちゃんと謝るとは礼儀正しいではないかそう思わないかねマドモアゼル？」

「もうっ！宗君ったらAちゃんが怖がってるわよ！ンンッ！改めまして、私は名前がないから宗君からはマドモアゼルと呼ばれているわ。Aちゃんであってるわよね？これから宜しくね！青葉君に聞きたいことあるんでしょ？宗君、お喋りだからごめんね？」

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