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10話 ページ12

と、皆の前で豪語したが実際私、家庭科の評定はいつも3なのだ。裁縫だって波縫いと、玉結びしかできないし、ミシンだって実際使えるかあやふやなのだ。でも、やるって言っちゃったし、帰りに本を買おう。そう思い、財布を見ると本を変えるほどのお金が入っていなかった。ヤバい。本格的にヤバい。...そう言えば、図書室あったよね…。裁縫の本があるかもしれない...。そう思って私は図書室に足を運んだ。

「...すみませーん...。」

図書室には誰一人いなくて夜になると幽霊が出そうなほど静かであった。

「ま、まさか幽霊だなんてね...あはは。」

「あ!ようこそ図書室へ!うわぁ...!早くも来てくれました!」

「ひぇっ!」

びっくりして変な声が出た。おそるおそる振り向くと青いモジャモジャ髪で黒縁メガネをかけている男子生徒がいた。

「ど、どうも。えと、裁縫に関する本ってありますか...?」

「裁縫に関する本?お裁縫するんですか?」

声が心なしか嬉しそうに聞こえるのは気のせいだろうか...?

「は、はい。あの、ユニット衣装を作らないといけなくて...。」

「ユニット...衣装...?あれ?夢ノ咲学院に衣装科なんてありましたっけ…?」

「あ、私実はアイドル科に在籍しているんです。本当はプロデュース科って所なんですけど、新設されたばかりで教室ができてないんです。だから今はアイドル科にいるんです。」

そう言うと男子生徒はなるほど〜と言って奥へ奥へと進む。私は早歩きで付いていった。

「ん〜。そうですねぇ裁縫関連の本だとコレとコレが分かりやすいんじゃないでしょうか…?」

そう言って2冊の本を持ってきた。

「あ、ありがとうございます!」

頭を下げて本を受け取る。

「ふふっ。分からないことがあったら聞いてください。俺、こう見えて手芸部に所属しているんですよ。」

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キャウル(プロフ) - 佳乃さん» 応援ありがとうございます!これからも頑張ります!あと、ご指摘ありがとうございます!修正致しました! (2018年12月25日 9時) (レス) id: f0ea2974ec (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - 19話の仁兎なずなの仁が、二になってますよ! 更新頑張ってください、応援しています! (2018年12月23日 5時) (レス) id: 06c45cfc1b (このIDを非表示/違反報告)
キャウル(プロフ) - ミケさん» コメントありがとうございます!面白いと言ってもらえてすごく嬉しいです!あと、ご指摘ありがとうございます。すぐに直しますね!これからテスト期間で更新できませんが、待っててくれると嬉しいです! (2018年11月19日 18時) (レス) id: f0ea2974ec (このIDを非表示/違反報告)
ミケ - とても面白いです!楽しく読ませてもらっています♪(/ω\*)11話のつむぎの一人称が「僕」になってますが、正しくは「俺」ですよ〜!!これからも頑張って下さい!応援しています(^^) (2018年11月19日 6時) (レス) id: 7792b2cf2c (このIDを非表示/違反報告)
キャウル(プロフ) - 39話、どれいは漢字で使うとNGワードなので平仮名にしました。 (2018年11月18日 18時) (レス) id: f0ea2974ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キャウル | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月8日 3時

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