手前の全ては俺の物。 (ページ10)

今日:20 hit、昨日:5 hit、合計:212,801 hit

8話ページ10

ご飯を食べて暫くした時
昨日からお風呂に入ってなくてお風呂に入る事にした。

中「風呂の時は足枷を外すが、入り終わったらまたつけるからな。」

外してくれるのは有難いが、あがったらつけるのか……。

身体を石鹸で洗いシャワーで流すと、
ジャグジーの湯船に浸かる。

貴「……やっぱり中原さん金持ちなんだ。」

レストランもそうだけど、このジャグジーとかあの部屋のインテリアとか、そしてこの入浴剤。

貴「薔薇って……。」

薔薇のいい匂いが身体中に染み込む。

貴「どうして……？」

あの時中原さんに声をかけたのだって
彼は傘が無いから貸してあげた。

それだけの事だった。

なのに今は彼に攫われ、閉じ込められて寵愛を
受けている。

なんで私なんだろう？

中原さんは身長は兎も角、顔が美形だ。

女の人に人気のありそうだし。

それこそ引く手数多なんじゃないのかな？

それが私なんて……。

男が出来たことなんて私は1度もない。

女たらしの太宰さんにも色気が無いと言われたぐらい私には異性を魅了する物がない……。

なのにどうして？

これ以上浸かっていたら逆上せると思いバスタオルで身体を拭いた。

下着と部屋着は連続で身につけるわけにもいかずどうしようかと悩んでいたら、中原さんが用意してくれたのだろうか？

下着と衣服が畳まれて置いていた。

服は兎も角下着のサイズは合うかどうか
考えたが、丁度ピッタリだった。

その瞬間悪寒が背中を走った。

貴「怖……」

私は部屋着を着て、髪の毛を拭きながら
バスルームを後にした。

貴「中原さん、上がりました。」

中「早かったな。湯加減は熱くなかったか？」

貴「丁度良かったです。」

中「そりゃよかった。」

貴「あの、中原さん、服は兎も角なんで下着のサイズ迄知ってるんですか？」