7話 ページ9
貴｢……｣
敵では無さそうだが、警戒心が僅かに残っているためか私は身体が強ばり
シーツをギュッと握りしめる。
？｢そんなに警戒しなくてもいいよ。ここには君に危害を加える輩はいないから安心し給え。｣
包帯の男は警戒を解くため手をヒラヒラさせながら、ニコリと柔和な笑みを浮かべる。
貴｢……貴方は誰ですか？ここはどこなんですか？｣
半ば警戒してて開かなかった口が
警戒が解けて口を開いた。
太｢ふふ、ごめんね、申し遅れたよ。私は太宰、太宰治だ。そしてここは武装探偵社の医務室だ。｣
貴「!?」
驚いて少し目を見開く
太宰治……。
走れメロスや人間失格を著作したあの太宰治……。
同性だけならまだしも同姓同名なんて……。
太｢？どうかしたのかい？お嬢さん。｣
気が付くと太宰さんという男は、私の寝台迄に近づいていた。
貴｢い、いえ！どこかで聞いた名前だなと思っただけで！｣
取り敢えず誤魔化したが太宰さんはふーんとでも言いたげな顔をしていた。
危ない危ない。
ギュッ
貴｢へ？｣
太｢お嬢さん。貴女は美しい。｣
貴｢へ？は？｣
太宰さんは私の左手を優しく撫でるかのように
掴んだ。
貴｢あ、あの？太宰さん？｣
太｢ここで会ったのも何かのご縁、どうか私と心中して頂けないだろうか？｣
貴｢え？！いや、あのその、……えー。｣
いきなり心中を申し込まれて、戸惑っていた時だった。
ガラン！！！
？｢くぉらぁ！！太宰！！｣
いきなり乱暴にドアをあけて、ヅカヅカと
此方に歩いてくるなり眼鏡の男性は太宰さんを殴り倒した。
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社長と首領推しを増やし隊 - なるほど。そういうことならアリ(＾ｖ＾ｄ)返信ありがとうございます (2018年8月10日 17時) (
レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 社長と首領推しを増やし隊さん» 多分私は中原君のイメージの方が強いんですよね……。偶に中也君にしてみます (2018年8月9日 22時) (レス) id: 1107c10d6f (このIDを非表示/違反報告)
社長と首領推しを増やし隊 - 僭越ながら首領の中也さんの呼び方は中也君ではないでしょうか。細かい所に煩くてすいません。 (2018年8月9日 22時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka | 作成日時：2018年8月7日 13時
