43話 ページ45
貴「あの男なんで私の名前を……、」
少なくともあの男とは初対面だ。
あの場では私はおろか私の名前を呼んだものなど誰一人いなかった。
なのに何故あの男は私の名前を知っているのか？
黒「ガァｯｯｯｯ……ウ、ｯｯｯｯ」
黒服達は先程の攻撃で負傷していた。
1人はもう……。
貴「……。」
私はまだ息がある彼等に近づく。
そしてその1人のスーツの中から端末を取り出した。
黒服「な、お前……！、返せ！」
貴「一寸貸して。」
負傷してるにも関わらず、手を伸ばしてくる黒服をよそに電話を開くと中原幹部と記載された欄があり釦を押して
電話をかける。
3コール目で聞き覚えのある声が聞こえた。
中「俺だ。奴はどうした？」
貴「中原さん。ここに来てください。場所は後程教えます。」
中「あ？誰だ手前。」
貴「私ですよ私」
中「詐欺か？その手にはのらねぇぞ。」
中々信用してくれないので、日頃から中原さんのことを嫌悪している太宰さんの口からよくでる詞を言った。
貴「……チビ。」
中「あ？もういっぺん言ってみろオラ。」
貴「ちびっ子マフィア、蛞蝓、小人さん。ドワーフ。双黒(小)。一寸法師。ハゲ隠し。 チワワ。ネズミ。ミジンコ。豆粒。……あと歴代最小幹部。」
中「手前……ｯｯｯｯ。」
電話からも聞こえる殺気ダダ漏れの声が響く。
貴「まぁ、これで信用してくれました？」
中「嗚呼ｯｯｯｯ……。手前は今俺達が追っている探偵社の女だな。あの糞太宰余計な事吹き込みやがってｯｯｯｯ」
貴「お気の毒ですね。」
中「ﾁｯ、他人事だな、手前は。なんで手前がこの端末を持ってんだ。俺の部下はどうした？」
貴「この人達は今負傷していて、立てる状態じゃありません。だから代わりに私が」
中「んだと！？、」
貴「そのうちの1人はもう……。」
中「ﾁｯ……、その様子じゃ奴は逃がしたようだな。」
貴「はい。」
中「兎に角手前らの居場所を教えろ。直ぐに向かう。」
貴「嫌です。場所を教えたら私迄捕まるのはゴメンなんで。私は場所だけ教えたら直ぐにこの場を離れます。」
中「ﾁｯ。」
そう言うと私は場所を教えて、
倉庫を後にした。
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社長と首領推しを増やし隊 - なるほど。そういうことならアリ(＾ｖ＾ｄ)返信ありがとうございます (2018年8月10日 17時) (
レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 社長と首領推しを増やし隊さん» 多分私は中原君のイメージの方が強いんですよね……。偶に中也君にしてみます (2018年8月9日 22時) (レス) id: 1107c10d6f (このIDを非表示/違反報告)
社長と首領推しを増やし隊 - 僭越ながら首領の中也さんの呼び方は中也君ではないでしょうか。細かい所に煩くてすいません。 (2018年8月9日 22時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka | 作成日時：2018年8月7日 13時
