33話 ページ35
私は彼と同じ異能を所持している。
空間断絶を発動しようとしたが、
時間差で間に合わず彼の黒布が私の身体に巻き付く。
貴「ぐっ……。離してっ!」
芥「貴様の異能等把握済みだ。大方僕の空間断絶を発動しようとしたが残念だったな。確かに僕の空間断絶は外側からの攻撃は貫通はしない。だが発動に少々時間がかかる。ぬかったな。」
貴「そんな……!離し……っ。ムグッ」
助けを呼ぼうと大声を出そうとしたが、口を黒布で塞がれた。
芥「この後に及んで抵抗等見苦しいぞ。」
貴「んー!んぅーん!(誰か!太宰さん!)」
芥「さぁ、僕と共に本部に来てもらおうか。」
貴「んぐ……んんぐ!(嫌……!離せ!)」
「はぁーい、ストップストップ!」
その声が聞こえると同時に私の身体に巻き付かれていた黒布が消え去った。
解放された私はその場に落ちた。
芥「太宰さん……!?何故ここに?」
太「私がここにいちゃいけないのかい?」
太宰さんは彼の肩に置いていた手を離すと私に歩み寄る。
太「駄目じゃないか。Aちゃん。私の傍を離れちゃ、」
貴「先に離れたのはどっちですか!」
太「まぁまぁ、そんな事よりAちゃん、右足赤く腫れてるじゃないか!!」
貴「あ、こ、これはさっき……。」
太「……芥川君、君かい?」
私の詞に耳を貸さず太宰さんは先程から放置されてた彼を威圧するかのような声を放った。
芥「や、僕は何も」
太「何も?でも君はさっき彼女を追い回していたのだろう?君が追い回してなければ彼女は怪我をしないで済んだのに。」
貴「いやあの太宰さんこれは…!「黙ってて」
こんな太宰さん初めて見た……。
太「矢張り君を教育したのは間違いだった様だね。芥川君。だから君はいつまで経っても誰かを超えることなんてできない。」
芥「っ……!!」
余程ショックだったのか眼が大きく見開いていた。
そしてそのような事を言われたきっかけの私を睨む。
そしてフッと笑うと太宰さんと視線を合わせる。
芥「太宰さん。今回は離反者であり元上司である貴方に免じて見逃しましょう。」
貴「……元上司……。?!」
太「……へぇ、離反者ねぇ。」
芥「ですが、我々はその女の身柄の捕縛をそう簡単に諦めたりはしません。その娘を庇い立てする様であれば一切の容赦は不要です。」
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社長と首領推しを増やし隊 - なるほど。そういうことならアリ(^v^d)返信ありがとうございます (2018年8月10日 17時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 社長と首領推しを増やし隊さん» 多分私は中原君のイメージの方が強いんですよね……。偶に中也君にしてみます (2018年8月9日 22時) (レス) id: 1107c10d6f (このIDを非表示/違反報告)
社長と首領推しを増やし隊 - 僭越ながら首領の中也さんの呼び方は中也君ではないでしょうか。細かい所に煩くてすいません。 (2018年8月9日 22時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moka | 作成日時:2018年8月7日 13時