25話 ページ27
貴「太宰さ、一寸何を!」
胸板を押して抵抗するが益々抱き込められてしまう。
太「無理に感情を押し殺さなくていいのだよ。Aちゃん」
貴「……へ?」
太「君は1人で抱え込み過ぎだ。無理して笑顔作ってるのバレバレだよ。」
貴「……っっ」
太「Aちゃんは少し人に頼るという事をした方がいい。君は1人じゃない。私がいるし、探偵社の皆は君の味方さ。」
貴「……でも、迷惑はかけられないです……。只でさえポートマフィアに狙われて皆さんに迷惑が」
太「迷惑?迷惑だったら頼れなんて言わないよ。仲間同士助け合うのが武装探偵社さ。社長にも言われてるのだよ。君を守れとね。」
貴「社長が……?」
太「嗚呼、だから抱え込むのはやめたまえ。辛い事があるなら口にしなきゃ楽にはならないよ。」
貴「……はい。」
_______________
太宰side
「いえ、大丈夫ですから!」
そう言うと彼女は大丈夫とでも言いたげな笑顔を貼り付ける。
何故君は1人で抱え込むのだい?
気が付くと私は彼女を抱き締めていた。
彼女は驚いて僅かな抵抗をしたが、ギュッと更に強く抱き込める。
私が話をするのにつれて彼女の身体は小刻みに震えていた。
泣いているのだろう。
まだ19歳の少女だ。
この華奢な身体にはどれだけの苦労と孤独を背負ってきたのだろうか。
私はこの時彼女を守ってあげたいと
言う気持ちが燻っていた。
この気持ちが何なのかに気づくのは
また大分先の話
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社長と首領推しを増やし隊 - なるほど。そういうことならアリ(^v^d)返信ありがとうございます (2018年8月10日 17時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 社長と首領推しを増やし隊さん» 多分私は中原君のイメージの方が強いんですよね……。偶に中也君にしてみます (2018年8月9日 22時) (レス) id: 1107c10d6f (このIDを非表示/違反報告)
社長と首領推しを増やし隊 - 僭越ながら首領の中也さんの呼び方は中也君ではないでしょうか。細かい所に煩くてすいません。 (2018年8月9日 22時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moka | 作成日時:2018年8月7日 13時