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5 そうだ喫茶店に行こう ページ6

塾の長い長い時間が終わった。



仲の良さもあって、口を開きたい場も山々あった。

が、ここは苦手科目を復習する大切な場。

全員、黙々と作業にありついたのであった。



「そーだ!喫茶店にいかね?」

突然の提案。もちろん、若武のものである。


「別にいいけど・・何でいきなり?」

「流行りの店があってさ!俺、流行を作るにはまず流行を学ぶべきだと思うんだよな」


若武曰く、自分は将来の流行を作る人物になる。

だから、そのために今の流行にのってみて、その流行を学びたいのだという。


「それに、一回KZで行ってみたかったんだよ!いいだろ?皆」


時折見せる純粋な笑顔。悪巧みをしたときのあの笑顔とはうって違う輝き。

そんな彼の顔を見て、KZの考えることは同じだった。


「「「じゃあ、行こうか」」」



声が重なる。

口には出さなかったが、上杉もその意見には賛成の意を見せていた。



彼らは、塾最寄の喫茶店、ホシバに行くこととなった。


若武はレモンティー(オレンジジュースを注文していたが、上杉に幼稚だと言われ変更)と、ドーナツ。

上杉はストレートティーに卵サンド。

小塚とアーヤはミルクティーとクッキー(偶然の一致で、皆に気が合うなと驚かれた)

黒木はブラックコーヒーを注文した。



「うわぁ・・美味しい」

思わず、アーヤが声を漏らした。

「・・たまには、こういうのも悪くないかもな」

「おっ、上杉がそういうの珍しいじゃんか」

「そんだけ卵サンドが美味しかったんじゃねー?(適当)」

「若武先生、何も分かってないなぁ。KZと来るから意味があるんだよ」


などといういつもどおりの会話を交わす。



塾と何も変わらない。ただ、アーヤへ降り注ぐ女子の目線はきつかった。

だが、アーヤはそれも気にならないほど、楽しかった。




――お客様3人入りましたぁー!

そんな駄弁をしていると、店員さんの声が響いた。

その声の少し後、店内が――女子の声によって――ざわめいた。



若武がそちらのほうを向く。

KZメンバーも、同様にそちらを見た。






まさか。


そこにいたのは、サッカーチームISHの3人だった。

6 偶然と必然は紙一重→←4 アーヤを巡ってのライバル?もういらないんだが。



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あさひ - 読んで、すごくおもしろいかったよ (2017年10月22日 13時) (レス) id: 8f639fa022 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - そなんだー。ありがとー! (2017年9月17日 13時) (レス) id: a868e82522 (このIDを非表示/違反報告)
ナミネ☆ - yuunaさん» イッシュ って読むよー!コメントありがとう♪ (2017年9月16日 16時) (レス) id: af5c00d0de (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - 間違えた!ごめん!ISHってなんて読むのー? (2017年9月15日 17時) (レス) id: a868e82522 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - ISHの登場!!KZも十分個性的だけどISHも個性的でキャラ濃いよねー。好きだな。続き楽しみにしてるねー!てかさー。ずっと気になってたんだけどISHっ目なんて読むのー?出来たら教えてー!! (2017年9月15日 17時) (レス) id: a868e82522 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナミネ☆ | 作成日時:2017年9月14日 18時

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