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3、異世界にやってきたらしいな。 ページ4
「…？……兎に角だ。貴様、名はなんという。」
『Aって言います。えっと…その。君は魈…でいいんだよね？』
「…あぁ。」
生きてる。推しが。
『死にそう…。むり…辛い……。』
「なｯ……急になんだ。これだから人間は理解できない。…だが、我のせいで恐怖心を抱いてしまったのなら…すまなかった。」
しかも優しい。僕の推し最高。
『魈くんのせいじゃないよ…優しいねぇ…ありがとう…。』
「……ならいい。」
「お前に敵意がなさそうなことはまぁ…理解した。だがこの空間は異様だ。テイワットならば風を感じられるが…ここではあまりにも届かない。」
『……』
「ただ、我の住処ではないということだけは確かだろうな。…あの方の気配すら感じ取れぬ。」
少し悲しげに目を伏せる魈くん。
混乱されるかもしれないが、素直に『ここは別世界で〜』と伝えた方がいいかもな…。
『嘘って思われるかもしれない。だけど…頑張って話すから聞いてくれると嬉しいよ。』
「ふむ……いいだろう。我に話してみろ。」
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作者名：ゴマ | 作成日時：2022年8月11日 2時
