夢 -3- ページ4
「ちっ…ずらかるぞ!」
「…ミツ、マネージャーに電話。
近くまで来てもらって寮行って手当すんぞ。」
あ、思い出した。
「とりあえず手首の止血だろ!」
「あっ、僕のハンカチ使ってください!」
…大人組の、3人だ。
僕の意識はそんな適当なところでまた途切れた。
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Side Yamato.
仕事の帰り、何となくソウとミツの3人で公園の自販機に寄った。
自販機でマネージャーとメンバー8人分の飲み物を買って3人で持っていこうとしたところ少ししたところで変な声が聞こえてきたと思ったら、少女が襲われている。
近くに行ってみるやいなや、その少女の意識は朦朧としてるわ襲ってる奴らは自由過ぎるわで…
「お兄さんなにしちゃってるの?」
ついつい助けたわけなんですが…
「もしもしマネージャー?
ごめん、近くまで来てくんねぇかな?
ボロボロの子が公園にいて手当してやりたいんだ。
うん、一織達にも説明しておいて、ありがとう。」
「よっ…と。」
問題の少女を持ち上げると少し熱い気がした。
「大和さん、凄いですね。
大人数に向かってあんな簡単に追い払ってしまうなんて…」
「まーな、とりあえずこいつ連れて急いで戻るぞ。」
「おー、飲み物は俺と壮五で持つからおっさん頼むわ!」
「わーってるよ」
とりあえずミツが一通り説明してくれたみたいだし、この子を寮につれてっても大丈夫だろう。
「おっさん大丈夫か?腰とか。」
「まだ22だっつーの。」
小走りで車へ向かってさっさと乗り込んで、寮に向かって出発した。
「その子がヤマさん助けたって子?」
「全く…なんでこんな時間に…」
「天にいと少しだけ似てる…?」
「いったいこの子は誰なんでしょう?」
血が出ているせいか顔色も悪いし熱もあるみたいだな。
なんでそんな子があんなところにいたんだ?
「アイドルにいそうなくらい綺麗な子ですね…」
「マネージャー運転しながらこっち見るとあぶねえぞー」
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「こりゃひでぇな…」
「女に対してここまでするとか…」
とりあえず寮に戻り、明日学校のある高校生組を部屋に戻るよう促したあとソファーに寝かせて傷を手当しようとするとたくさんの外傷が目に入ってきた。
「痛かったんだろうな…」
「熱も高ぇし、おでこに冷たいもの当てるか。」
イチが息荒いし顔赤いからって体温計で測ってみたら39.8℃とか出てきてバグかと思ったよ、俺。
いや、熱はあると思ったけどさ。
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作者名:稜樹彩葉 | 作成日時:2018年2月1日 7時