【東卍】となりのにいちゃんたち【灰谷兄弟】

じゅーわ ページ11

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『ウン、やっぱくさいね〜』

「へー、そう〜？
個人的にオレは好きなんだけどなぁ」




とくに意味もなくセーサンセーのない会話をつづけては

となりでけむりの発生源をゲンザイシンコウケイで生み出してる蘭くんを、なんとはなしににらんでみる。



どうしてかさっきは真正面からけむりをはき出されたものの、僕がくるしそうにしてたら


笑いながらも「ごめんね〜」とせなかをトントンさすってくれた、アメとムチ…なのかな？


ぶっちゃけいうとかなり引いたけど。



それよりもホーリツかんけいの方が心配。

タバコって何才からだっけな、なんて考えてみるけどタブン注意してもきかないか。




『息するとこががまっくろになるってきいたけど
蘭くんダイジョーブ？』

「蘭くん自体が頑丈だから死なない死なない」




めんどくさそうに片手をひらひら、バルコニーにじゅうまんするケムリが空をかくしちゃいそうになってた。



みをのりだしてあたりをながめると、すぐ横には僕のお家。


やや気分が下がったところでうつむいてた僕に、めずらしく真顔な蘭くんが手をのばしてタオルごと頭つかむ。

毎回てつきだけはやわらかいの、なんでなんだろ。



テレビでよく目にする子ども向け番組のキャラクターが、お兄さんの手によってぐしゃぐしゃになった。




『蘭くんに頭なでられるの、すき』

「だろ〜？竜胆もこれでイチコロだもん
ってかA髪の毛乾かしてないだろ、ちゃんと拭けよ」




あんがいイガイと世話焼きな蘭くん、テキトーですこしザツでも頭にかぶせてたタオルでぬれてたかみをふかれる。


タバコのにおいがさらに強くなるのがゆーいつのキズ



時間がたつにつれ短くなってくそれは、キッチンからきこえた竜胆くんからのSOSによって床でつぶされた。




「兄ちゃーん！
どーしよ卵焦げた！燃えてる！」

「わお、フランベに失敗でもしたのか〜？」




ホントにここでやっていくのかなぁ…ムリ、かもなぁ。

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