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それから私は美化委員がある度、2人になる度
北くんに猛アプローチをしていった。
「なぁ北くん、好きなんやけど」
北「なにがや。」
「北くんが。」
北「ほうか。」
好きと言えばいつも興味なさげな顔をされたけど
それすら私は楽しく思えてた。
ずっと北くんを好きな私の想いを聞いててくれればいい。
形にしたら、私はきっと生きたくなるから。
でも、そんなある日
北「好き好き言うて、俺とどうなりたいとかはないんやな。」
「だって、北くんがその気じゃないなら振られるだけだしそれは傷つくから。」
北「付き合うか？」
「誰と誰が…？」
北「誰って。俺とAしかおらんやろ。」
「でも北くん、私のこと好きじゃないでしょ？」
北「せやな。でも、付き合うてから好意をもつこともあるやろ。」
「そっか。じゃあ付き合おう」
北「おん。」
ただ、これが始まりだった。
北くんは私に興味も好意もないけど
これは、押しに押した私の勝ちに決まっている。
好意はなくても、一緒にいれる理由を作れる
そう考えれば形にすることも悪くないと思えた。
北くんは私を好きなわけやないし、
私が死んでもなんとも思わないよね。
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作者名：ねむり | 作成日時：2024年3月1日 3時
