君との欠片 2つ ページ3
「A〜、
風丸くんきてるわよ ー!!」
その言葉で
私の朝は始まる。
何かと合わない私たちなのに、
よく行動を共にしていて。
出会った中1の初めから
律儀に向かいに来てくれる彼は
間違っても言えないか、
本当に優しい人なんだと思う。
「眠い〜。」
「あのなあ、いい加減朝練になれろよ。」
やっとベットからでて、
立った時に、突如後ろの存在に気づく。
「え、おわ っ!!
何でいるんだよー ! !
仮にでも、女の子！！！」
「あー、はいはい。
お前も "一応" 女子だったな。
ほら、下降りて待っとくから、
早く着替えてこいよ。」
余裕の笑みで笑い、
一応 を、強調する辺りに
イラっとしつつ、
待たせてる身なので急いで着替える。
どんな笑い方も女の子みたいな顔だったな。
なんて、改めて思いつつ。
疾風ダッシュ の速度で着替え←ぇ
下に降りる。
「はい、これ朝ごはんね！！」
と言って、部活後の休みに食べる
朝ごはんを貰って、外に出る。
うちのお母さんは、
パンを作るのがとても上手で。
今日はクロワッサン！！！←
すると、壁に寄り掛かっていたのに、
パッと寄ってくる。
青髪が揺れて、
とても女の子。
「あ、
やっときたな。」
嫌味を言いながらも、
爽やかなスマイルなのが悔しい。
「朝得意でいいねー。」
「俺は、夜早く寝てるからな。」
また、君と 真反対。
私は夜が遅いから。
「ま、今に始まったことでもないからな。
ほら、走るぞ ー！」
途中で、
コンビニについての言い合いが
始まり、
鬼道に怒られたのは言うはずもなく。
「あ、Aちゃん。
鬼道くんのお説教凄かったね。」
「秋〜!!!」
「よしよし。
でも、風丸くん凄いのね、
怒られてる時でも、通りすがりの子が
カッコいい、って呟いてたの。
今の時間ってことは、
運動部のこっぽいけど。」
「へ〜。
あの女顔が。」
「ああ、よく言ってくれるな？
A。 」
「げ。」
さあ、また追いかけっこだー。
鬼道にまた、こってり絞られ。
その日から追いかけっこは封印されたのは、
都市伝説 なんてね。
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Atena(プロフ) - 更新、楽しみにしています。頑張ってください。 (2016年6月11日 19時) (
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作者名：葉月 あおと | 作成日時：2016年6月11日 18時
